442.side降谷 ページ4
そのまま4人でしばらくの間ぎゅっぎゅと抱きしめあっていれば、後ろからぐすんぐすんと言う鼻をすする音が聞こえ始めた。
「よがっだでずぅ...ぶるやざんっ...!!」
「ぼんどうにぃぃい...!!!」
「推しが...!!幸せで...!!!尊いっ...!!」
3つ子と共に音のする方へと視線を向ければ、顔にある穴という穴からダバダバと水を垂れ流している部下達の姿があって、その場に沢山の人がいた事を思い出す。
「...これだからこの家族は...!!」
「ふむ、これが尊いということか。」
「...っ!?ちょ、え、黒田管理官!??」
握りこぶしを作って顔を緩めながら伏せた新一くんに黒田管理官の言葉。それを見てギョッとする風見と、その場が混沌に包まれる。
発端は俺たちなのだが、正直言って全く収拾がつきそうになかった。
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やはり、と言うべきか収拾が着いたのはあれから暫く時間が経ってからで。
収拾を付けたのは黒田管理官だった。
そろそろ真面目に本題に入ろう。
その言葉でその場の空気を変えた黒田管理官は、2枚の紙を俺に向かって差し出す。
「まず、降谷にはこれを解決して貰う。前...例の組織、の作戦前に言っていただろう?それについてだ。その後に今回の大捕物についてだ。3つ子達はここに居るヤツらが見ておくから隣の部屋に行ってこい。...キッド、お前もだ。」
黒田管理官に名指しされたキッドはギョッとした後、こころなしか青ざめた顔でチラチラとこちらに視線を送ってくる。それをスルーしてチラリと管理官に渡された紙に目を向ければ、そこには俺が頼んであった事について細かい説明付きで記されていて。
彼もまた、被害者であったことを確信した。
そうと決まれば、と俺は問答無用でキッドを引きずりだし、隣の部屋へと移る。
部屋を出る前に、3つ子に声をかければ満面の笑みで送り出された為、じっくり話すことが出来るだろう。
席に座って、彼と向かい合った。
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すず(プロフ) - 更新待ってます (4月20日 17時) (レス) id: 2af65047db (このIDを非表示/違反報告)
しろ - 感動。 3子ちゃん尊い (3月12日 21時) (レス) @page35 id: 1bd364c53c (このIDを非表示/違反報告)
TAKE - こんなに最高で泣ける作品初めてです!頑張って下さい!! (7月8日 0時) (レス) @page35 id: 20d3cc00b9 (このIDを非表示/違反報告)
ユナ@前垢消えた(プロフ) - 神作品をありがとうございます。、、。、、、おかげで涙が止まりません、、、、尊いのをありがとう (5月14日 13時) (レス) @page35 id: 0e552ce067 (このIDを非表示/違反報告)
ねこ(プロフ) - はじめまして、2月に入りこちらの作品を見つけ、ようやく最終更新まで読み進められました…!続きを楽しみに待っています! (2023年2月4日 2時) (レス) @page35 id: 240298aea3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:真紘 | 作成日時:2019年1月1日 21時