ちがうそうじゃない【ま.ふまふ】

そうじゃない2 ページ3

｢そらるさぁん...｣


｢なにやだ、めんどい｣


｢ちょっと対応酷すぎませんか？｣



昨日の衝撃的すぎる出来事を昼休みの屋上で風に煽られながら話す。途中から話すのさえなんかつらくなってきた...。



話し終わるとそらるさんは一言、



｢それはまふの詰めが甘かった｣



とダメージを受けて死にそうなボクに更にダメージを与えた。死ぬ...もう死ぬ...最後に1回だけでいいからAとデートしたかった...。



｢死ぬな。よく聞けよ、あの子なら有り得る話だろ｣



鈍感なのはお前もよく分かってるだろ？とパックのいちごミルクを啜る。



｢まぁたしかにニブチンですよ？でもなんとなく察するじゃないですかぁ〜...｣



｢だってお前2人きりで行こって伝えた？｣



｢んぐっ、...伝えてま、せん、｣



｢ほらな。次誘う時はちゃんと2人きりでって言えよ。とりあえず幼なじみ3人で仲良く(笑)映画楽しんできな｣



ニヤニヤ笑ってますけどそらるさん、あなた楽しんでますよね？？アタックして玉砕するボクを見て絶対楽しんでますよね？？



｢だって面白ぇんだもん｣



お前なら彼女とか簡単にできるくせに、何年も片思い拗らせてるの。




｢これから...これから振り向かせてやりますよ...｣




彼女が別の男の隣にいるのは許せない。それがたとえそらるさんだとしても、だ。



今まではアピールして気づかれなくても鈍感だなぁ。かわいい♡ってなってたけど、もう違う。




ボクが好きなのはきみだって、嫌というほど分からせてあげるよ。

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