Symphony【病系】【短編集】

11_借り物競走【黄×all】* ページ37

リクエストありがとうございます❕😖
▶︎腹痛

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黄side








朝からなーんかお腹に違和感があって、常備薬を飲んできたものの違和感は無くならない

そんな日に限って一日中予定があるもので今日は朝から撮影&ダンスリハーサルだ





「 ちょっと、僕…トイレ行ってきます…､ 」


撮影の合間、何度もトイレに立ち上がる僕を心配そうな目でみんなが見ているのが分かる




トイレから出て、手を洗っていると隣の洗面台にさとみくんが来た



「 …ヤバくなったら言えよ 」

「 、え？ 」

「 誤魔化せてると思ってんのか？そんな顔色して 」


確かに鏡に映る自分の顔はいつもより白いかもしれない




「 ……ありがと、 」


何となくみんな気づいているような雰囲気だったけど、いつも通り接してくれて、そのまま無事に動画の撮影が終わった





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「 メンバーの皆さん車にお願いします 」


ダンスリハの場所に移動するために全員で車に乗り込む





しばらく車に揺られていると、段々と嫌な感じがしてきて息が苦しくなってきた

酔い止めも飲んだし「大丈夫、大丈夫」と唱えながらぎゅっと目を瞑って必死に耐える



「 はぁっ…、ん゛、っ……、 」

「 るぅちゃん？ 」


冷えきった僕の手に、誰かの暖かい手が乗っかった

多分声からして莉犬だろう




「 すみません、窓開けますね！ 」


莉犬が運転手さんにそう告げて、僕側の窓を開けてくれて、冷たい澄んだ空気が鼻を通った



「 るぅちゃん後5分で着くからな 」

「 …ん、、っふぅ…、 」


前に座っているジェルくんが声を掛けてくれるけどもうまともに返事すらできなかった





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