◇ 🆕 ページ44
・
A「はっ、はい…」
声が裏返って恥ずかしい…
着信音に引かれるまま、電話に出ると女性の声が聞こえる。
ーーーー恐れ入ります、山風ブライダルサロンのウェディングプランナー、五十嵐と申します
先日はご来店頂き、ありがとうございました。
連携先の式場へは、お決めいただいたコース料理やコンセプト、A様や婚約者様のご希望をお伝えさせていただきました。
結婚式のことなのだろうか…
しっかり、私ったら準備万端、
コンセプトも式場も、結婚指輪のデザインもコース料理や引き出物まできっちり決めちゃってる
A「は、はぁ…ありがとうございます…？」
ーーーーまた、先日もお伝えしておりましたように、
招待状の方の確認が終われば、招待状の発送もお願い致します。
また、3日後にはご紹介しておりました、式場でウェディングドレスを決めますので、宜しくお願い致します。
ドレス選びだと…
・
呆気に取られて、どんな感じで電話を終えたか覚えていないが、
唯一つ、分かったのは雅紀と私は結婚し、夫婦になるということだ。
私の薬指には、多分給料3、4ヶ月分もするだろう
ティファニーの大粒のダイヤが光り輝いている
…すっごい、指輪だなおい……
雅紀「んぇ…俺ら結婚すんの、？」
A「みたい…だね」
なるほど、だから髪を伸ばしているんだな私…
雅紀はちょっと浮かない顔してる。
雅紀「だめだな……」
A「んぇ?」
招待状をまるでずっと期待していたかのような瞳で見ている。
雅紀「それぞれ別々の、お互いにとっての幸せな未来だと思ったから…さ…軽々しく未来をのぞいちゃえ〜なんて…思ったのに…
なんか…だめだなぁ…せっかくの決意が揺らいじゃうや…」
切なそうな声色に、私は、ハッとしてしまって
胸のどこか片隅でチクチク痛みだす。
A「う…うん…
今は、不自然じゃないように取り繕って…
時間の戻し方を模索しよう…」
5年後の4月20日、秒針はカタカタと動いて前に進んでいる。
二人の望んだ未来だったかは定かじゃない
私も、これが正しいなんて思わないし
別れを選んでいただけに、なんでこんな未来になってしまったのか
分からなくて、困惑してるだけなんだよ…ーーーー
雅紀「しかし、大きなダイヤだね…
って、俺っちどれだけ頑張ったんだよって話！ひゃひゃっ！」
雅紀の大きな手が私に触れる。
未来の私の身体は、不覚にもときめきを覚えている
恋に似たような、感じで戸惑う
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 90人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「嵐」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
〇パ→セント(プロフ) - ともさん» とも様♡続編へと参りますのでぜひご覧ください😭二人を幸せにしてみせます♥！！！ (2022年2月16日 1時) (
レス) id: 7d09c06b1c (このIDを非表示/違反報告)
とも(プロフ) - え、えー💦「だった」って過去形？😭 (2022年2月16日 0時) (レス) id: bd0ebe94fc (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：卵かけご飯(現0パ→セント) | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/eggandrice1/
作成日時：2016年12月27日 23時
