● END ページ21
A「なんで、なんでわかったの…」
智「絶対救いてぇって思ったから、体が動いてた」
大野智は少し息切れしている。
きっと緊張からもあるのだろう、少し首元に汗がにじんでいる。
智「やっぱ、失ってからじゃ遅いんだよ
だからちゃんと伝えたいからさ」
A「伝える…？」
戸惑った私をそのまま思い切り抱きしめた大野智は、
震える声で、でもちゃんと聞こえる距離でいった。
智「綾瀬が好きだ」
堰を切ったように大粒の涙が、目からこぼれた。
ずっと聞きたくて、ずっと待っていた答えに、
嬉しくて声が震える
A「う、うぅ…好きぃ…！！！」
智「もう、未来の自分を苦しめたくねぇから
救えてよかった」
今、ずっと会いたくて溜まらなかった笑顔が、
目の前で私だけに咲いている。
もう絶対離さないと言わんばかりに強く握った手。
10年後も変わらない体温だ、心地よくてずっと手を離すことなくつないだ。
というか、もう、絶対に離したくないという意思表示を込めて！
・
結局事故はだれ一人とけが人を出すことなく幕を閉じたけれども、
運転手は当然の如く逮捕された。
その次の日のニュースを見て知った。
そして、次の日のニュースを見れること自体がとても嬉しくて、
何度も何度も日付が変わったのを確認してしまった。
大野智改め、智は晴れて私の彼氏となり、
今現在隣で歩けているけれども、
最近買ったというスマホの使い方が慣れないようで、
未だに連絡を取るのはガラケーかららしいです。
LINEだとすぐ連絡がつくのに、
幼いころから扱いなれているという智。
生徒会長からおじいちゃんと言われてるだけあるな、納得。
またまたそれから、画材店デートに行ったわけですが、
もう何が何だか分からず、キャンバスから何から持たされて、
彼の家についたはいいけど、ちょっと不服な私。
A「不服申し立てしてもいいですか」
智「んえぇー、ごめんって、
これで許してよー」
急に重なる唇と唇。
いやぁ…わるくないｎ・・・・
A「そういうの、ずるくない！？
私、ファーストキス！」
智「あ、そうなのかぁ」
至近距離見つめられる。
A「なによ…」
智「かぁわいい」
また、重なった唇。
啄むキス。
ああ。もうそういうのずるいんだっていうんだよ。
のほほん、として、ふわふわして、
とんだ甘ったるい幸福をくれる。
ずっと一緒にいてよね。
・
≪END≫
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〇パ→セント(プロフ) - ともさん» とも様♡続編へと参りますのでぜひご覧ください😭二人を幸せにしてみせます♥！！！ (2022年2月16日 1時) (
レス) id: 7d09c06b1c (このIDを非表示/違反報告)
とも(プロフ) - え、えー💦「だった」って過去形？😭 (2022年2月16日 0時) (レス) id: bd0ebe94fc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：卵かけご飯(現0パ→セント) | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/eggandrice1/
作成日時：2016年12月27日 23時
