星章学園の複数人格少年 (ページ4)

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Prologue 03 ページ4

※今回は鬼道有人視点となります。
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この日、2年と1年を戦わせたのは、サッカー部のからの申し出だった。2年生、また一年生の優秀な生徒を見つけたかったから。だから、監督と俺、キャプテンの水神矢だけは(春奈も当然いるが)グラウンドを歩いて見回っていた。一通り見終わり、最後は灰崎達のクラスだけだと思う。だが、たしかその2年のクラスはサッカー部が1人もいなかったはずだ。灰崎がまた何かやっていないだろうか…だが、その心配は目の前の光景によって覆された。
灰崎が…遊ばれている！？
｢監督、あれ見てください！灰崎と同等…いやそれ以上のプレイヤーです！｣
その声を聞いて、監督含む3人が一斉にグラウンドの1人の少年に目をつける。灰崎が上手くボールを取ろうとしても躱されたり、すぐに取り返されている。なぜサッカー部に入りもしなかったのだろう。…また、何故俺達が知ることがなかったのだろうか…？
｢そろそろやるか…頼むぞ。｣
そう呟いた声が聞こえた気がした。すると急に、今までDFにいた少年が前線に上がっていく…！いつのまにか結んでいた髪は解けている。
どんどんと前線に上がってゆき、見たことも無いシュートを決める。
それは、俺達の目を釘付けするのには充分だった。

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