星章学園の複数人格少年 (ページ3)

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Prologue 02 ページ3

…やってきてしまった。目の前には1年のキャプテンと…うちのクラスのキャプテンが握手して挨拶している姿が見える。ろくに練習もしていないのに、勝てると言っている。あちらにはサッカー部はやまほどいるというのに。
俺は適当に余り役のDFに任命される。んで体力音痴だから活躍出来ないということでベンチへGO。…うーん。MFが良かったというわがままは言えなかったかな。そもそも出れんのかねぇ…
前半、10分後。
あちゃあ…これはすげぇわ。
見ている光景は…とにかくヤバい。10-0。俺は運動音痴だからかベンチから出して貰えなかった。他の奴らは殆ど灰崎にボールを当てられてボロボロになっている。監督…をやっている生徒はあたふたして慌てている。ベンチにも怪我人しかいないし、かといってそのままにするわけにはいかない。措置を決めかねている。んで
、その犯人(灰崎)は…余裕の表情。あーあ、断ればよかったのにな。てん…ったく、仕方ねぇな。
｢…おい。俺をFWに入れろ。｣
｢はぁ！？お前見たいな運動音痴入れれるわけねぇだろ！｣
｢あいつらの解決策は読めたからな。見てればわかるぜ？｣
｢…っ！選手交代！4番冠彩珠に変わり、8番黒崎羊希！｣
全員が注目の視線でこちらを見る。クラスの中には出るな、と目で訴える者もいる。
｢おい灰崎…お前らのチームから10点を俺”達"で取り返す。」
｢ほぉ…？面白い。こいよ。叩き潰してやる。｣
挑発のかましあいを終えた後、キックオフの笛がなる。ここから逆転劇が始まる…！