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貴方side


________



勝利したのは青城だった






烏野との激闘ののちの試合も勝利をおさめ、明日の決勝へと進出できた







今は、二階の応援席に戻ってくる選手たちを待っているところ









なんて声をかけようかな







無難にお疲れ様、かっこよかったよ?




でも今回の試合、特に烏野戦はそんなありきたりな言葉だけじゃ言い表せない




それほどに濃かった試合だった




どう言えば明日の試合に繋がる言葉になるんだろう







思考を巡らせていれば、待機していた部員たちが一斉に「お疲れ様です!」と声を揃えていた







見れば続々と帰ってくるメンバー







最後尾に、徹と一はいた






とりあえず声をかけようと口を開く、が、




それに被せるように徹のファンらしき女の子たちが口を揃えて「及川さーん、かっこよかったです!」とべた褒めしていた






徹はニコニコしてありがとうとこたえている








…まあ後ででもいいか







女子に囲まれてる徹から抜け出した一が私に気付いて寄ってくれた





「一、お疲れ様」




「おう」




「さすがだったよ、エース。頼もしかった」




「…おう」




「明日、白鳥沢の鼻へし折ってきなよ。学校で祈っとく」




「任せろ、絶対ぶっとばす」








言葉数は多くはないけど、直球で気持ちを伝えるところが一のいいところ。






それが居心地良かったりもする







いつのまにか微笑を浮かべていたらしく、「何笑ってんだよ」と一も少し笑った









「じゃ、俺行くね、応援ほんとありがと!」







急に大きな声で徹が女子に囲まれる会を打ち切った





えぇ〜と少し不服そうな女子たちだったけれど最後に青城の部員たちにお疲れ様でしたー、と挨拶をして帰って行った









「ね、2人とも笑ってたけどなんかあったの」




「見てたの?」




「あー、いや、見てたっていうか見えたっていうか…」




「そっか。…私はただ一のいいところを考えてたらいつのまにか笑ってただけだよ」




「岩ちゃんにいいところなんてないでしょ」





徹にゲンコツがとんで、タンコブが1つ大きくできた





「ファイナルセット、サーブ前に一に何か言われたでしょ。それで持ち直した。違う?」






そう聞けば、認めたくなさそうに、こくりと頷く徹






それを見て私が思ったことは






「私の思う徹のいいところはね、なんだかんだ正直なところだと思うなあ」

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設定タグ:ハイキュー , 及川徹 , 青葉城西   
作品ジャンル:恋愛
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飛鳥(プロフ) - めちゃくちゃ面白かったしきゅんきゅんしました!更新頑張ってください!!応援してます! (2020年4月24日 1時) (レス) id: a4e38dcdda (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:りあ x他1人 | 作成日時:2020年3月10日 21時

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