＜シモン編＞復讐者にトリップ！三人そろって復讐者特攻部隊！…てか名前変えてホント！【２】 (ページ18)

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30，バタフライエフェクト・想ページ18

リボーンは語った。山本が残したとおぼしきメッセージのこと。犯人の目的。

そして、おそらく犯人は継承式に現れると。

本当になら山本の話を最初に話して欲しかった。が、リボーンが彼らの気持ちを理解できていないわけでは決してない。ただ順序というものが何物にもあるのだ。

「───肝心の山本のことだが」

「「「「「───‼」」」」」

「・・・・・・まず気づいた違和感は血のメッセージだ。さっきも言った通り、血の量は致死レベルだ。メッセージを残すだけの余力は普通ならねえ」

「じ、じゃあ山本君は一体どうやってメッセージを・・・・・・?」

「あれを残したのは山本じゃねえ」

「えっ‼?」

驚愕、困惑。その二つの感情が場を支配する。沈黙が走るなか、いの一番に口を開いたのは獄寺であった。

「山本以外の誰か・・・・・・、！まさかそいつが連れていったってことスか!?」

「少なくともともオレはそう考えてるぞ」

「だ、だがそれはまずいのではないか!? 本当にそいつが連れていったのだとしたら何をされているかわからんぞ‼」

良平が吠える。その顔には焦りがありありと浮かんでいる。確かに良平の意見ももっともだ。

しかしこれは良平の、いや心優しい彼ら全員の弱点であろう。焦らざるおえない状況だからこそ、感情的にではなく合理的に見なければならない。

「山本は何かをされるされない以前に瀕死の重体だ。わざわざ連れ去ってもデメリットしかねえ」

「メッセージが他人が書いたと、どうして言い切れるんスか!?」

「連れていったのが犯人だったりしないの・・・・・・?」

良平の問いを皮切りに二人もまた問いを投げ掛ける。少しでも安心する材料が欲しかったのだ。

そんな中、いつもなら真っ先にリボーンを問い詰め、心配を露(あらわ)にするであろうツナは未だ口を開いていなかった。

別にリボーンが大丈夫だと言った＝無事だとは思っていない。むしろリボーンの問いへの答えは一字一句聞き逃さんとばかりに耳を傾けている。

ただ、ツナはどこかそれを答え合わせのように感じていた。
第三者が救ったのをやはりかと安心ではなく、納得(、、)をしたのである。

それは何故かと問われるとツナは間違いなく答えに迷う。

連れ去った誰か。その言葉を聞いた瞬間に不思議とあっさりただ納得しただけなのだ。

脳裏を横切ったのは他にもある。

白と、ぼやけてはっきりしない少女の顔。

きっとその子だと、ツナは思った。

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