＜シモン編＞復讐者にトリップ！三人そろって復讐者特攻部隊！…てか名前変えてホント！【２】 (ページ16)

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28，バタフライエフェクト・裏ページ16

「ふ～～、処置完了っと」

「・・・・・・仕方がないとはいえここに連れてくるのはどうかと思う」

いかにも、やりきった！と言いたげな表情を浮かべながら汗を拭うAに怜はそう言った。

何を隠そうここは復讐者の拠点。もし山本が目を覚ましたら面倒事になるのは間違いないだろう。

「・・・・・・わかってるよ、それぐらい。でも長時間血塗れの怪我人を連れて治療できる場所が他に思いつかなかったんだ。それに私たちのせいでもあるんだ。放っておくわけにはいかないよ」

「僕たちのせい・・・・・・？それって」

「いわゆるバタフライエフェクトってやつだよ」

バタフライエフェクトとは、力学系の状態にわずかな変化を与えると、そのわずかな変化が無かった場合とは、その後の系の状態が大きく異なってしまうという現象である。

つまり───

「私たちが居ることで生じたイレギュラー。
原作ではメッセージを残す位なら可能な程度の余力は有ったんだ。でもそれが今はなかった。
もし間に合わなかったら、彼は今頃新天地でニューライフを満喫することになってたよ」

「──────」

怜は言葉を無くしていた。

だが勘違いしてはならない。彼女は殺し屋だ。
悲惨な死体など幾度と見たことがある。
最初の頃は、仕事の為だけに関係を持ったターゲットに情を抱き(いだき)───抱いたまま殺したこともある。

見知った人間が死ぬなど裏側では日常茶飯事だ。一々気にしていてはきりがない。

彼女がショックだったのは───彼女が存在していたという理由で(、、、、、、、、、、、、)一人の命が失われかけたからだ。

まるで、世界そのものに否定された。そんなようにすら思えて───

「───、あ」

「・・・・・・ごめん。私たちのせいとは言ったけど、怜たちが悪いってわけじゃないんだ。

ただ、たまたま間が悪かった(、、、、、、)だけなんだよ。だから、だから気にしないで」

いつの間にか抱きしめられていた。

Aから漂うシャンプーの良い匂いが怜の心を落ち着かせる。

「・・・・・・なんだかいつもより真面目だね。シリアスだから・・・・・・？」

少なくとも、そんな皮肉気なことを言えるくらいには。

「知らなかった？ Aさんはシリアスになると空気を読んで性格がちょっち変わるんだぜぃ」

Aはからかうように言った。

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Fgoがおもしろくて遅くなったなんて言えないｯ