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1話 ページ3

ある日の海軍本部

「…ガープ。

この赤子は、なんだ」

海軍の英雄ガープは、何故か部屋で赤子の揺りかごを揺らしていた。

固まって立ち止まるセンゴクを無視して、ガープは煎餅にかじりつきながら豪快に笑う。

「おおセンゴク、やっと来たな。
可愛いだろう!ロジャーが俺に預けたんだ。

何を思ったか…大事な一人娘をこの海軍で育てて欲しいとな」


センゴクは手を震わせ、こめかみに青筋をたてながらガープを睨みつけた


「…笑えるか!馬鹿者!!ゴールド・ロジャーの子供?!

そんなものここに置いておいても処刑されるだけだ!

今すぐ捨て置け!」

噛み付くセンゴクに眉間を寄せてガープは怒鳴り返す。
「センゴク、考えてみろ!

ロジャーの娘だぞ、いずれ海賊になりたいと海へ出たら!
我々はあの遺伝子ともう一度対峙せにゃならん!」


「…きゃう…?」


「!……」


ガープはバッとAに駆け寄りニンマリ笑った

「おお〜!A〜っ起きたのか??ん?叔父ちゃんにお顔を見せておくれ!」

センゴクは呆れたようにため息をつく。

「…

……母親は?」

「……亡くなったそうだ。
あやつもやるなあ…あんな美人!


羨ましいくらいさ」

ガープの表情は見えなかった。

「…なにをするにも…まずは上に報告だ。ロジャーの娘だということも明かさなくてはならん」

「…離す気はないぞ、あいつから預かったのは俺だ。」




センゴクは苦々しげにその赤子を目をやったあと、部屋を出て行った



「…ぁ…あーぷ」


「っ!!喋りおった!俺の名を呼んだぞ!この子は天才だ!!」









ーーーーーーーーーーー

報告から戻ったセンゴクはひどく呆然としていた。

「…ありえんことだが、聞けガープ、
話はロジャーの子供だけに五老星まで駆け上がった。

そして…

…了解を得てしまった。」

「顔を見せに行った時に俺はわかっていた

この子はまさに玉のような可愛さだからな!


条件があるんだろう?」


センゴクはやっと腰掛けながら、揺籠に揺られるAをみつめた


「ああ…海兵に育て上げる事。

初訓練は2歳の中頃だ…そう決めたらしい」


ガープは厳しい顔を見せた。


「…2歳か…まあしかし、随分と軽く認めたのだな」

「…一生という事だ。


一生、海軍に繋ぎ止めておけということだ。

まあ、彼女がここにいたいと思えば良い話。あとは自由なのだから。


育てると決めたのなら責任を持たなければな」

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作者名:ひはる x他1人 | 作成日時:2017年7月28日 18時

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