【ONE PIECE】海軍大将(将来)は海の女神も務めます【ロシナンテ】 (ページ18)

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15話ページ18

｢…なんだ｣

｢……わたしを生かすのは、海軍に尽くさせるため

でも、わたしなんかより救われるべき子供たちはたくさん居る

今までその子達をどれだけ海軍は見捨てて来たの？

……わたしに本来居るべき家族はいない

でも、ほかの子供たちにはもっと愛してくれる人がいる

生まれちゃいけなかった私をそんなに守らないでよ！｣

…誰も自分の心までは分かってくれない

〝わたしがよわねを吐いたら、わたしについてきた部下に示しがつかないでしょ？〟

『痛い！辛い！血なんて見たくない！』

〝海賊に惚れた母さんなんて顔も見たくない〟

『…母さんに会ってみたかった』

〝わたしが訓練以外にうつつを抜かしたことがある？〟

『オニごっことか、なわとびとか…どういうものなのかな』

Aは自分の置かれた境遇を理解していた。

そしてここにいる以上、自分は守側に徹するべきだと信じていた。

ー…センゴクは黙ったままだった。

｢…センさんがわたしに釘刺した天竜人の一家
今どんな状況にあるかだって想像できるでしょ？

彼らは避けずまれるべき人じゃないのに…
子どもに親は関係ないのに！｣

センゴクは目を見開くと、ゆっくりとAに向かって手を伸ばした。

Aは殴られるかもしれないと目を瞑った。

しかし、来ると思った衝撃はなく

代わりに暖かい感触を頭に感じた。

…Aはぽかんとし、撫でられたことに首をかしげる。

｢お前がまだ染まりきっていないと知って安心した。

お前の正義はとても綺麗で、難しい。

……だが、大人になってなおその正義を持ち続けるならば、お前の貫く正義は、本物と呼べるだろう

お前なら貫ける気がするな。｣

…笑ってる

今度はAが目を見開く番だった。

｢…さっき言ったことは…全部本音。

でも、拾われた身で、

ガープ叔父さんと同じぐらい感謝しなければならないセンさんにあんなこと言っちゃった

…怒ってるかな｣

センゴクは彼女を抱き上げ、肩に乗せた

｢お前は…まあ、私にとって娘みたいなもんだ、叱るのだって自然なことだろう？

お前の家族さ｣

家族。

Aが絶対に、守りたいもの。

愛してくれる者は彼女にもあるのだ。