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14話 ページ17

「…はっきりとは…まだわからない


でも、わたしはもう心に決めてる

…わたしは家族を…仲間たちを守る…何に変えても!」




切れ目のなかった雲に一筋光が割込み、Aの姿を照らす。


吹く風はそよ風から強風に変わり彼女の正面へ吹きつけた


だが彼女は1ミリも動かずただ前を見ていた。








その面影には、後に歴史に残るほど偉大となった女大将の片鱗が見えていた。



「…海兵、全員

どれだけひどいこと言われようと、避けられようと


わたしが彼らを見放すなんてことはしてはだめ

同じ命をかけて戦う仲間なんだから」




しかし





…輪を乱す者は…はみ出す者は…悪に染まる者は




終わってしまったものは。





「容赦…しない。」
















…彼女はきっと貫く、自分の正義を



彼女の考えを変えるのならば、それはよほど大きな存在だろう




従おう、海軍に。









でも、自分のこころは誰にも支配させない






家族を守る









…何があっても。








…深く取り込んだ空気はさっきより澄んでいるように思えた。



「帰ろう


センさん怒るよなあ。」








ーーーーーー…



「どこにいってた!!!」





絶賛正座中



帰ったのは出かけてから5時間後



だいぶ空が藍色になった頃だ。





…センゴクの鬼の顔も必然である。

眉間の凄まじいことといったらない。



「もう8時だぞ!!海賊を何匹かとっ捕まえてきたは優秀だが

お前の年齢にしてはこの時間は遅い!夜の活動は10を超えてからだと言っただろう!!」

「でもセンさん!わたし強くなったでしょ?

10まであと4年もあるわ!


わたしの部下達だって夜に借り出されることもたまにあるし、示しがつかないわ!」

必死の彼女も身を乗り出して反論する。

「お前は子供だ!A!!」


あまりの大声に身震いしてしまった。



ついてきていた部下達も肩を揺らしている


「お前は少佐である以前に6歳の幼女だ!!

異常な強さと頭脳で覆したが、本来お前は海軍でまだ保護されるべき年齢なのだ!戦場に出す気は無かった!」

「でも出てる、出るからには徹底的にだと思う!」

「今が最大の許容範囲だと言っているのだ!!


お前を今死なすわけにはいかん!!」




…わたし?


Aはピクリと反応した









勢いよく立ち上がる



よろけたところを力強く踏みとどまり









センゴクを見つめた。

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作者名:ひはる x他1人 | 作成日時:2017年7月28日 18時

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