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13話 ページ16

ドフラミンゴと共に林の道を行く


「…ドフラミンゴ…「…フィ」

え?」



遮られたことに驚いてドフラミンゴの方へ向くと、彼はそっぽを向いて何かをまた呟いた


「ど、ドフィって呼ぶえ


……A」


「!!うん…助けきれなくて…ごめんね…!




ドフィ!」




ドフィはぐるっと此方へ向き直るとAの肩をつかんだ。


「…また会えるかわからないえ



でも、Aの事は忘れないえ!!…そ、のっまた会えたら、第3夫人ぐらいならしてやるえ!」


だ、だいさんふじん…と、繰り返し、彼女は吹き出す。


「…きみはわたしが海賊の娘だってことを知っても…およめさんに迎えてくれるの?」

「!!?

っお、お前なら関係ないえ!!」

Aは微笑んだが、すぐに首をふった。

「…ふふ、だめだよ、わたしはこの血をきっと繋いではいけないの



結婚するとしても、ちゃあんと好きな人を選んでする



ドフィもちゃんとみきわめないと!素敵な女の子はまだまだいるよ」


ドフィはむすっとした顔でふいっと顔をそらした。



「……Aが俺のことを好きになればいいんだな?」


「…うん、まあ…そうね。」





それだけ聞くと、ドフィは彼女の肩を離し



今度は手を握った




「…Aの事は絶対に忘れないえ



…………もし会えたら、またドフィって呼ぶえ!」






「うん!」



笑顔で返したあとの彼は、ずいぶんと喜んだ様子だった






…そこからは道が違ったので、忘れずに海賊たちを引きずりながら、ドフラミンゴに別れを告げた









3歩、4歩…ドフラミンゴが見えなくなってから段々と足取りが重くなっていく。






立ち止まる。



降り始めた雨が髪を滴り、Aの代わりに泣いているかのようだった


産まれた日よりたったの一度も泣いたことのない彼女の代わりに。





「 わたしは、弱い…っ 」




もし自分に強い力があれば、彼らを助けられたかもしれない

指示に従ってばかりいて、これが正しいとしていて、今もそうだと思ってる


でもあのような家族がいる。





なぜ、あんな良い人が、あんな目に遭わなければならないのか。

Aは嘆いた。



ーー

「わたしの仕事は海賊をつかまえること



なんのために…?」




実の父への恨みのためか



……確かに、彼女の中にはその念もある。





……





ー…『A、自分の信念を考えておけ、いずれ書くだろうから』


センゴクに先日言われたことだ。






…彼女の正義は…

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作者名:ひはる x他1人 | 作成日時:2017年7月28日 18時

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