第215話 ページ32
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窓から差し込む朝日で目が覚めた。
ぼんやりと天井を眺めてから、のそのそと起き上がる。
クローゼットを開け、軍服を眺める。
今まで黄緑だった部分が赤になり、《柊家》所属の軍人だと主張するそれは、まだ慣れない。
ため息を1つこぼし、着替え、ベッドを整えてから部屋を出る。隣の部屋のドアを開けると、太刀川さんたちが雑魚寝状態だった。昨日は確か横並びに寝ていたはずなのに、なんでこうなった。
呆れつつもドアを閉め直し、キッチンへ行き、冷蔵庫にあるものを適当に選び席につく。
〈本気であいつらをここに置いとくつもりか〉
「説明は聞いてたでしょ。他にどうしろって言うの」
私だって、こんな危険な世界に置いておくのはできることならばしたくない。だが、見られてしまった以上仕方ないではない
「運が悪かったとしか言いようがないね。補給でたまたま来たんだし。
というか、あんな別れ方してこんな早く再会することある?」
なんだかムカついて、ウィンナーにフォークを思いっきり突き刺した。わぁ肉汁飛んだ。最悪。
〈本当に偶然ならいいけどな〉
「‥‥偶然なら、‥‥‥‥」
まさか意図して来るわけがないだろう。いや、そう信じたい。
遠征は基本いくつかの星を経由して目的地まで向かうが、この世界はそもそも「星」なのだろうか? 別の時空だと考えたほうがいい気もするが、どうなんだろう。
しかし迅さんは今回の遠征について何も言わなかったのだろうか?
「‥‥ま、うだうだ考えてても仕方ないか」
私は、太刀川さんたちに危害を加えられないよう立ち回るしかない。中将がいかにあの人たちに対する興味をなくせるか。全ては私にかかっている。
「‥‥帰らせるなら、門発生装置も取り返さなきゃね」
いくつか注意書きを残したメモをテーブルに置き、私は今日の任務のため新宿防衛壁へ向かった。
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夏向(プロフ) - るい酸性さん» 読み返していただきありがとうございます!6は現在改変中でして、土曜日中に全体公開する予定なのでもうしばらくお待ちください! (2023年2月11日 0時) (レス) id: b371f4960f (このIDを非表示/違反報告)
るい酸性(プロフ) - 久しぶりに読み返しました!6のパスワード教えて欲しいです! (2023年2月10日 17時) (レス) @page49 id: 825df6404c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:夏向 | 作成日時:2017年9月7日 19時