〖TOP4〗Fondness.〖短編集〗

Plan.[uszw] ページ25

Pudding.[uszw]、Drunk.[uszw]の続編となります。
先にPudding.[uszw]、Drunk.[uszw]をご覧頂ければと思います。


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「仕事終わり？」

「ま、そんなとこ」



最寄りの駅でキヨとばったり会ったので、せっかくだからと軽く飲むことにした。
金曜の晩ということもあり、どの店もわいわいと賑わっている。
キヨがここにしようと選んだ店は｢朝5時までやってます！｣と大きく書かれた居酒屋だった。





「俺は歩いて帰れるけど、キヨは電車でしょ？いいの？｣

「いいのいいの、目の前タクシー乗り場あるし。あ、うっしーの家泊めてくれてもいいんだぜ？｣

「あー悪いんだけど俺の家ダメだわ」

「冗談冗談、で？進展は？」





キヨには何度かAの話を聞いてもらった事があった。最初はなんだその女、と言っていた癖に最近は気になって仕方ないのか2人で飲むと必ずこの話題になる。





「なんもねぇよ、とりあえず入ろ」

「えーそろそろ何かある頃だと思うけどな」

「何回も聞いたよそれ」





暖簾をくぐると、すかさず男性の店主さんにカウンターへどうぞと案内される。
普段、どういうとこで飲んでたりするのかな、なんてAのことを思うとキヨに顔に出すぎと笑われた。





「普段どこで飲んでんの？Aちゃん｣

「さぁな。まあ終電逃すぐらいだからここら辺ではないだろうね」

「弱いのに…やっぱ心配しょ？｣

「そりゃもう。しかも1人で飲んでるんだよ？やばいって｣





Aは今までに出会ってきた女性の中でもダントツで美人だと思う。調子に乗るから本人には言ったことはないけど。
あんな美人が1人で飲んでいたら誰かしら声をかけるだろうし、更には酒に弱いときたらもう誰も放っておけないだろう。




「あー、確かに。もし好きな人があんな感じで潰れてたらやばいかも｣

「んー？｣



キヨが左見て、というので言われた通り左に目をやると3つ隣でハイボール片手に机へ伏せている女性がいた。
店主さんが困ったように、何度も声をかけているところだった。



__________
続きます。

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