Pudding.[uszw] ページ5
ﾋﾟﾝﾎﾟｰﾝ
「あ？まさかあいつ…また終電無くしたのか？｣
時計は深夜1時を回ったばかり。
こんな時間にインターホンを押す迷惑野郎なんてA以外思いつかない。
案の定、ドアを開けると顔を赤らめたAが立っていた。酒弱いなら飲むんじゃねえと何回言ったことか。
「やっほ、いきなりだけど泊めてくんない？」
「最近来る頻度高すぎ。どうせ嫌って言っても泊まんだろ」
「ごめんじゃん、うっしーしか頼れる人いないんだもん。おっじゃましまーす！｣
慣れた足取りで洗面所にいってメイクを落として、慣れた手つきで冷蔵庫を漁る。
こいつのせいで俺の冷蔵庫は半分以上Aの好物に占領されているし、タンスにはいくつかAのお泊まりセットが収納してある。
「あー！また私の好きなプリンあるー！｣
「ん？ああ、美味いよなそれ｣
「うっしー…｣
「はいはい食っていいからさっさと風呂入れ」
「ありがとう！やったあ！｣
こうやってたまに泊まりに来ては、明日俺が起きる頃には朝飯を置いてもう帰ってるA。
同棲している訳じゃないし、付き合ってもいないからそれ以上の事は何も無い。
「はぁ…人の気も知らねえで…｣
「うんま〜！あ、なんか言った？」
「何にも。ほんと幸せそうに食うなお前は」
「1番好きだもん！じゃ、お風呂かりまーす！｣
なあ、知らないだろ。
俺ほんとはそのプリン、甘すぎて食べれないってこと。
いつやって来るかわからないお前のために、わざわざ遠いスーパーまで行って大量に買ってるってことを。
「うっしー？元気ない？」
「あれ、もうでたの｣
「何言ってんの！もう30分も経ってるよ！」
「あー、まじ？」
「疲れてるんじゃない？もう寝よ！ほらもっとつめてつめて！｣
1つのベッドに2人の男女。
当たり前だが俺と同じシャンプーに匂い。柔軟剤も。
これが日常であればと思った事は数知れず。
「明日鍵ポストに入れとくからね」
「…おう」
「おやすみ、うっしー｣
寝付きのいいAは放っておくとすぐに眠りにつく。
寝床を提供してるのだからこれくらい良いだろうと起こさないように少し自分の方へ引き寄せる。
どうせ明日の朝には俺の手から抜け出してるさ。
「おやすみ、A」
「好き」なんて言えたなら俺は、毎朝あの甘ったるいプリンなんて口にしていないのだ。
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シノノメ。(プロフ) - ななちきさん» 読んでくださった皆様に感謝です(т т)だいぶ痛みも少なくなってきました！複雑骨折ではないのであと数週間で治ってくると思います(˶ᐢᗜᐢ˶)心配してくれてありがとうございます、とても励みになります⸝⸝> <⸝⸝ (2022年12月18日 0時) (
レス) id: d09763f888 (このIDを非表示/違反報告)
ななちき(プロフ) - 評価１００個おめでとうございます！！怪我の具合はどんな感じでしょうか…早く完治することを願ってます！頑張ってください！♡ (2022年12月17日 20時) (レス) id: f88a542426 (このIDを非表示/違反報告)
シノノメ。(プロフ) - はなさん» ありがとうございます頑張って治します( ߹ ߹ ) (2022年11月21日 19時) (レス) id: d09763f888 (このIDを非表示/違反報告)
シノノメ。(プロフ) - ななちきさん» 初めまして！見つけて下さりありがとうございます！どんな話も神作と言われるように頑張っていきますのでよろしくお願いします！ (2022年11月21日 19時) (レス) id: d09763f888 (このIDを非表示/違反報告)
シノノメ。(プロフ) - ゆたんぽさん» 優しいコメントありがとうございます…初めての骨折だったのでこんなに痛いのかとビックリしました…更新された時はまたよろしくお願いします！ (2022年11月21日 19時) (レス) id: d09763f888 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：シノノメ。 | 作成日時：2022年9月1日 4時
