48#あばら家 ページ5
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喜多川の連絡先をもらっていた杏にお願いして、彼が住んでいる斑目のアトリエの住所を教えてもらった。
放課後、そこへ行く事になった。
たぶんメールの内容には、杏だけ来ると思っているだろう。
竜「…マジか?マジでここか?」
杏「住所は合ってる…」
蓮「表札も斑目だ」
貴「(もっと和風感ある家かと思った)」
インターフォンを押すのも躊躇うほどのボロ家だった。
祐「どちら様でしょうか」
呼び鈴を鳴らして数秒の後、応答した声は祐介のものだった。
登校途中や美術館で会った時とは違い、どことなく暗い雰囲気が漂っている。
杏「ぁあの、高巻ですけど…」
祐「すぐ行くよ!」
相手が杏だと分かった途端、祐介の声色はガラリと変わった。足音が近づいてきて勢いよく扉が開く。
祐「高巻さ…君達もか」
竜「わーるかったな」
祐「君たちを招待した覚えがないが……ん?君は?」
竜「Σ は!?なんだその反応!!」
祐「初めて会うが」
竜「いやお前と初めて会った時一緒にいたぞ!!」
貴「……( ˙-˙ )」
蓮「A…」
そうだ、あの時ちょっと俺の背後にいたからか…
貴『喋れないせいか、私の存在感が薄かったのね…』
祐「いや、すまない…高巻さんに夢中だったので…」
竜「どんだけだよ!!」
気を取り直して、ここに来た理由を話した。
竜「お前んとこの先生の噂ってマジか?
盗作とか?虐待とか?ネットに出てんだよ」
祐「……ふ…はははははっ。
こんなくだらない噂に躍らされるとは」
竜「だ、だけどよ…」
祐「虐待するほど子供が嫌いなら、住み込みで弟子など取ると思うか?
今門下は俺一人。
俺がないと言うのだから疑う余地はない。
身寄りのない俺を引き取って、ここまで育ててくださったのは先生だ!
これ以上恩人を愚弄する気なら…赦さんぞっ」
竜「待てよ…俺らはただ____」
?「祐介」
蓮「!」
その声に、家の中から別の声がした。
?「そんな所でどうした」
斑目だ。
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Fukumin(プロフ) - 黒なっちさん» ありがとうございますぅううう!!(´;Д;`)// (2020年5月16日 16時) (レス) id: 10fe8c91db (このIDを非表示/違反報告)
黒なっち(プロフ) - Fukuminさん» よかったああああ!!\( ´ ▽ ` )/ (2020年5月16日 16時) (レス) id: 29eca2b325 (このIDを非表示/違反報告)
Fukumin(プロフ) - 報告します!イラスト出せました!本当にありがとうございます!!( ;∀;) (2020年5月16日 16時) (レス) id: 10fe8c91db (このIDを非表示/違反報告)
Fukumin(プロフ) - 黒なっちさん» ありがとうございます!(本当にありがとうございます!) (2020年5月16日 11時) (レス) id: 10fe8c91db (このIDを非表示/違反報告)
黒なっち(プロフ) - Fukuminさん» もちろんです!もしダメだったら……色々やってみます_φ(・_・ (2020年5月16日 11時) (レス) id: 29eca2b325 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:黒なっち | 作成日時:2020年5月8日 19時