桜よ歌え、舞え、美しく(葵螺旋城編2)【ぬら孫・リクオ】最終章

最終夜＊ずっと一緒だ ページ38

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ずっと…




この体を呪ったことが何度かあった。


どうして私が魂魅なんだろうって悩んでいた。







魂魅であることを呪い、どうせ自分は長くは生きられないのだから、と何も執着せずに生きてきた…。







母を死に招いた自分が許せなくて、ずっと私を怨んでいると思い、死にたくてしかたなかった。

でも、母は私を怨んでなんかいなかった。








リクオくんの言うとおりだった。






リクオくんに出会ってなかったら……私は死んでいただろう。








私の中にいつのまにか大切なものがひとつ、ふたつと増えていくにつれて、死にたくないと願った。






思いやりや暖かさに触れて、闇に包まれていた過去が希望の光にかわった。








お母さんが私を生んでいなかったら…

おばあちゃんに会わなかったら…


奴良組に出会ってなかったら…






私は静かに…どこかで消えていたのかな？









私はみんなに生かされた…



だからこれからは…私も、リクオくんと、リクオくんの百鬼夜行の役に立ちたい。








そう言うとリクオくんは…








リ「なら、これからはオレの為に生きろ。






オレの側にいろ…これからも、一生な…」








そう言ってまた私に唇をおとした。








リ「ずっと一緒だ、A」



貴「うん…リクオくん」





リ「愛してるぜ」







私も愛してます






ずっと…ずっと……









____＊【桜よ歌え、舞え、美しく・END】＊____

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