333夜*好き、リクオくん ページ37
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さっき氷麗ちゃんが泣きながら私に抱きついたが、いつ子が割り込んで喧嘩していた。雪崩はそんな二人を宥めている。
宴会が開かれたが、私とリクオくんはこっそり抜け出した。
屋根の上で肩を抱き寄せながら月を見る。
しばらく二人で月を眺めていると、リクオくんが私を持ち上げて抱き締めたきた。
リ「A、好きだ…
新年の夜に言ったこと、覚えてるよな?」
貴「うん、覚えてるよ」
『必ずお前を守り抜く。鵺なんかには絶対渡さねぇ…だから鵺を倒したら…オレのもんになれ』
覚えてるよ、だってあの言葉は…私にとって希望だから……
リ「お前はもう…オレのもんだぜ?」
満月に照らされたリクオくんが、微笑みながらそう言った。
私も…
貴「…私も好きだよ…大好きだよ、リクオくん」
満月に照らされ、ひっそりと唇を合わせてお互いに笑い合う。
リ「あ''〜〜…」
貴「?」
リ「抱きてえ…今すぐ抱きてぇ…」
貴「ちょ、やめてください…」
リ「あん?オレと夫婦になるんだからいいだろ?」
貴「まだ中学生だよ私たち!!まだ子供だよ!」
リ「妖怪の成人は13歳だぜ?」
貴「も、もうちょっと待って!!」
リ「ん?」
貴「か、覚悟…できてないから……もうちょっとだけ…待ってください///」
リ「!!」
貴「だ、だから!今はこれで我慢!!」
私はチュッとリクオくんの唇に自分の唇を重ねた。
リ「……くくっ、わかったよ。待ってるぜ?」
そう言うとリクオくんはもっと私を抱き寄せた。
そしてリクオくんの手が私の頰を撫でる。
貴「好き…リクオくん…」
リ「オレもだ、A」
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次回…最後……
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黒なっち(プロフ) - ドールさん» 私も書いてて泣きそうになりました。ありがとうございます!! (2018年9月3日 7時) (レス) id: 7cc44f4473 (このIDを非表示/違反報告)
ドール - ヤバかった泣きそうになったあとこの作品サイコー (2018年9月3日 3時) (レス) id: f336219b49 (このIDを非表示/違反報告)
黒なっち(プロフ) - ちゃんみおさん» 私も悲しいですが、書いてて楽しかったです!ありがとうございます! (2018年7月27日 12時) (レス) id: 7cc44f4473 (このIDを非表示/違反報告)
ちゃんみお - 完結おめでとうございます!もう終わっちゃうのは悲しいですが、面白かったです!次の小説も楽しみにしています! (2018年7月27日 12時) (レス) id: 74d2f3a1e1 (このIDを非表示/違反報告)
黒なっち(プロフ) - rukiさん» 最後までありがとうございます!!たのしんでいただけてよかった! (2018年7月26日 8時) (レス) id: 7cc44f4473 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:黒なっち | 作成日時:2018年7月22日 12時