330夜*オバケどころじゃない ページ34
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広間の方が騒がしいけど、宴会でもやってるのかな?
私は浴衣の寝間着のまま、広間に向かうか、台所へお手伝いに行こうか迷った。
そのまま立ち尽くして考えていると、誰かが歩いてくる。
あ!
?「え…」
貴「牛頭丸くん、馬頭丸くん……えっと、久しぶりり?元気、だった…?」
馬頭「え、A…?」
牛頭「起きて…てか、お前…声が……」
貴「なんでそんなオバケ見たみたいな顔してるの?」
牛頭「オバケどころじゃねぇぇぇぇぇ!!」
馬頭「たたたたたた大変だーー!!」
貴「ちょ、ちょっとー!?」
二人に両脇をがしりとつかまれ、さながら宇宙人に連行される人みたいに私は広間に引きずられていった。
貴「な、なんなの!?」
牛頭「大変だ奴良組ィィィ!!」
牛頭丸くんがバンッと広間の大きな襖を開いた。
するとそこには奴良組の面々、遠野のイタクさんや淡島さんに冷麗さん、土蜘蛛兄弟もいらっしゃってて……ちょっと狭そうだった。
そして、みんな私を見て驚愕の眼差しで穴が開きそうなくらい凝視していた。
宴会をしていただろうに小妖怪達ですらしゃべるのをやめて私を見ている。
リクオくんは傾けたままの盃からお酒がだだもれだし、ぬらりひょんさんて烏天狗さん、牛鬼さんも目をこれでもか!って位開いて固まっている。
時雨や雪崩、いつ子と出雲もフリーズして目が飛び出そうなくらい開いている。
首無さんは首を天井まで浮かせて、ゴンッと天井にぶつかった。
青田坊さんや黒田坊さんも言い争っていたのか、そのままフリーズしていた。
氷麗ちゃんと毛倡妓さんはお酒を運んでいたのか、お盆ごと床に落としてフリーズしていた。
貴「え、えっと……おはよう、ございます?夜だけど…」
なんて言ったらいいかわからず、おはようと挨拶する。私バカか…
というかいい加減沈黙やめて!!
首無「A嬢が…お、お目覚めに……」
氷「しゃ、しゃべっ…」
「「「「A嬢ーーーー!!」」」」
貴「えぇぇぇ!?」
沈黙をあけて小妖怪達が感極まったように私目掛けて飛んできた。
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黒なっち(プロフ) - ドールさん» 私も書いてて泣きそうになりました。ありがとうございます!! (2018年9月3日 7時) (レス) id: 7cc44f4473 (このIDを非表示/違反報告)
ドール - ヤバかった泣きそうになったあとこの作品サイコー (2018年9月3日 3時) (レス) id: f336219b49 (このIDを非表示/違反報告)
黒なっち(プロフ) - ちゃんみおさん» 私も悲しいですが、書いてて楽しかったです!ありがとうございます! (2018年7月27日 12時) (レス) id: 7cc44f4473 (このIDを非表示/違反報告)
ちゃんみお - 完結おめでとうございます!もう終わっちゃうのは悲しいですが、面白かったです!次の小説も楽しみにしています! (2018年7月27日 12時) (レス) id: 74d2f3a1e1 (このIDを非表示/違反報告)
黒なっち(プロフ) - rukiさん» 最後までありがとうございます!!たのしんでいただけてよかった! (2018年7月26日 8時) (レス) id: 7cc44f4473 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:黒なっち | 作成日時:2018年7月22日 12時