桜よ歌え、舞え、美しく(葵螺旋城編2)【ぬら孫・リクオ】最終章

307夜＊私と私 ページ11

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桜花が目の前にいた。


初めて桜花の姿を見た。




彼女は私と……同じ顔をしていた。









貴「(こんなにも…私たちは似ているんだね……)」








桜花「ふふ…私はあなた、あなたは私ですからね」









そうだ…私は桜花の生まれ変わりだった……









桜花「もうすぐ……鵺の元に百鬼夜行が来ます」








貴「(百鬼夜行……リクオくんが…来るの？)」







桜花「私たちではあなたをここから出すことはできません。




……ここを出るにはお迎えが必要です」









貴「(お迎え？)」









美和「……もうすぐ来るわ」










桜花「私の手に触れてください」





貴「……」









桜花は私に手を出した。

私はそっと…その手を取る。









桜花「目を閉じて…」


貴「……」








言われた通り目を閉じる。









すると暗闇の中に、何か映像のようなものが見えてきた。









貴《これは…》








桜花「晴明の視点です」






貴「！？」

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