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番外編*時雨と桜花7 ページ48





なぜ来てしまったんだ…





関係ないはずなのに









妖怪1「ぎゃあぁぁ!!」




妖怪2「こ、こいつ…夜叉じゃ!!」


妖怪3「荒くれ者の夜叉じゃ!!逃げろ!!」









小娘を攫った妖怪どもは逃げていった。

おかしいな…いつもなら容赦なく斬っていたはずなのに。






小娘を縛っていた縄と口を塞いでた布を取り外してやる。








桜花「ありがとうございます」




夜叉「……」






桜花「どうして来たのですか?」





夜叉「…わからない」








わからないんだよ…








夜叉「お前を助けるつもりなんてなかった…なのに…勝手に動いちまった。

お前なんて嫌いなのに…なんでなんだよ」









教えてくれよ…



お前ならわかるんだろう…









桜花「優しい…」





夜叉「は…」







桜花「あなたは…本当は優しい。


私は他人の心はわかりません。でもなぜでしょう…
あなたは優しい心を持っています」






夜叉「馬鹿を言え。オレに優しい心なんてない…オレの心は殺意にまみれているんだ」








桜花「では…なぜ私を助けてくれたのですか?」







夜叉「それがわからないんだよ!!」








聞いてくる小娘に怒鳴るように言う。

それでも小娘はオレをまっすぐ見つめた。









夜叉「……なんなんだよ…お前…」




桜花「なんなんでしょう…ね?……あ」


夜叉「?」







小娘はオレの腕に手を伸ばした。



いつのまにか怪我をしていた。



小娘はオレの腕の傷に触れた。







夜叉「なっ…」






突然光だした。

傷はもう…なくなっていた。






直したのか…?








桜花「はい、これでもう大丈夫です」



夜叉「……こんなの大したことはない」




桜花「ダメですよ!薄い傷だとしても、心が傷ついているのです!」




夜叉「……」






意味わからん…心が傷ついているなど……









だが…なぜだろう。

わかった気がする。こいつの優しさが。








夜叉「ふっ…変なやつ」


桜花「あ!やっと笑ってくれた!」


夜叉「え?」





桜花「ずっと…暗いお顔をしていましたから。どうにかして笑わせたかったんです。


でもよかったです。笑ってくれましたね。
心から笑っているように見えます」






夜叉「…!」






ゲラゲラ笑っているわけじゃないのに、今のが心から笑っているように見えたのか…?





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黒なっち(プロフ) - はあぁぁぁ〜〜!!!私もだ(キリッ) (2018年7月22日 9時) (レス) id: 7cc44f4473 (このIDを非表示/違反報告)
玲音 - はっあ〜〜〜????好きです (2018年7月22日 7時) (レス) id: 89de5cc263 (このIDを非表示/違反報告)
黒なっち(プロフ) - ハルカさん» あれ…めっちゃお久しぶりです!!!ラストまで頑張ります!!! (2018年7月18日 19時) (レス) id: 7cc44f4473 (このIDを非表示/違反報告)
ハルカ - 黒なっちさんお久しぶりですねもう少しで完結ですね頑張ってください (2018年7月18日 17時) (レス) id: f997f27417 (このIDを非表示/違反報告)
黒なっち(プロフ) - とぅんさん» はいぃぃぃ!!ありがとうございますぅ!!! (2018年7月18日 12時) (レス) id: 7cc44f4473 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:黒なっち | 作成日時:2018年7月16日 20時

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