検索窓
今日:12 hit、昨日:11 hit、合計:111,002 hit

298夜*呪わない ページ38





この身に生まれたことを呪った。







リ「オレだって…たくさんブレてきた」








でも、もうブレない。



間にいるボクらが作るって決めたんだ。








リ「それがオレたちの…役目だから。




人も妖も…みんなの意志をこの刃に背負うと、自分自身で決めたんだ!!」









誰かに言われたんじゃない。



昼と夜(オレ)自身が決めたんだ。







昼も夜もずっと同じだったんだ。



悩んで、でもやっと…本当の自分の身を受け入れた。受け入れてくれた人達もいる。






この男は…オレに似過ぎている。









吉平「呪わぬのか……?己の血を…」







リ「ああ」





吉平「そうか…」







‘‘ドバッ”








吉平「オレは千年…ただ人の言葉を…守っていた。








あんな人でも…オレの父だ。

認めて…欲しかったん…だろうな…
でなければ何の血か…わからぬからな…」









リ「…人と妖の悲しみを知るためにある。今になってそう思うよ…この血はさ…」









吉平「…その言葉、オレの親父にも伝えてやってくれ。

…私は自分の血に負け……こうするしかなかったが…楽しみだ…お前が…父の前でそのまなざしをどれだけつらぬけるか」






リ「…むろん、やってやるさ」








吉平「フ…ゆけ…早く!!」









必ず晴明に見せつけてやると、オレは吉平に誓った。







氷麗は泣いていた。ずっと氷麗は見てきたから……









氷「急ぎましょうリクオ様!!

そして早くAを救いましょう!!」





リ「お、おう」









いよいよだ、晴明…あと…一つだ…!!









リ「A、すぐ行くからな!!」








待っていろ…今、迎えに行くぜ









_________________________

__________





sideなし







頂上にある他の離宮より大きい宮殿。


その扉の前に、漆黒の髪を揺らし、黒いセーラー服を着た女がノックをした。




彼女は晴明の母、羽衣狐だった。









晴明「……母上」





羽衣狐「会いたかったぞ、晴明や…妾と話をしようぞ…二人っきりで…」





番外編*吉平の想い→←297夜*四分の一妖怪



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.8/10 (47 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
105人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

黒なっち(プロフ) - はあぁぁぁ〜〜!!!私もだ(キリッ) (2018年7月22日 9時) (レス) id: 7cc44f4473 (このIDを非表示/違反報告)
玲音 - はっあ〜〜〜????好きです (2018年7月22日 7時) (レス) id: 89de5cc263 (このIDを非表示/違反報告)
黒なっち(プロフ) - ハルカさん» あれ…めっちゃお久しぶりです!!!ラストまで頑張ります!!! (2018年7月18日 19時) (レス) id: 7cc44f4473 (このIDを非表示/違反報告)
ハルカ - 黒なっちさんお久しぶりですねもう少しで完結ですね頑張ってください (2018年7月18日 17時) (レス) id: f997f27417 (このIDを非表示/違反報告)
黒なっち(プロフ) - とぅんさん» はいぃぃぃ!!ありがとうございますぅ!!! (2018年7月18日 12時) (レス) id: 7cc44f4473 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:黒なっち | 作成日時:2018年7月16日 20時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。