298夜*呪わない ページ38
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この身に生まれたことを呪った。
リ「オレだって…たくさんブレてきた」
でも、もうブレない。
間にいるボクらが作るって決めたんだ。
リ「それがオレたちの…役目だから。
人も妖も…みんなの意志をこの刃に背負うと、自分自身で決めたんだ!!」
誰かに言われたんじゃない。
昼も夜もずっと同じだったんだ。
悩んで、でもやっと…本当の自分の身を受け入れた。受け入れてくれた人達もいる。
この男は…オレに似過ぎている。
吉平「呪わぬのか……?己の血を…」
リ「ああ」
吉平「そうか…」
‘‘ドバッ”
吉平「オレは千年…ただ人の言葉を…守っていた。
あんな人でも…オレの父だ。
認めて…欲しかったん…だろうな…
でなければ何の血か…わからぬからな…」
リ「…人と妖の悲しみを知るためにある。今になってそう思うよ…この血はさ…」
吉平「…その言葉、オレの親父にも伝えてやってくれ。
…私は自分の血に負け……こうするしかなかったが…楽しみだ…お前が…父の前でそのまなざしをどれだけつらぬけるか」
リ「…むろん、やってやるさ」
吉平「フ…ゆけ…早く!!」
必ず晴明に見せつけてやると、オレは吉平に誓った。
氷麗は泣いていた。ずっと氷麗は見てきたから……
氷「急ぎましょうリクオ様!!
そして早くAを救いましょう!!」
リ「お、おう」
いよいよだ、晴明…あと…一つだ…!!
リ「A、すぐ行くからな!!」
待っていろ…今、迎えに行くぜ
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sideなし
頂上にある他の離宮より大きい宮殿。
その扉の前に、漆黒の髪を揺らし、黒いセーラー服を着た女がノックをした。
彼女は晴明の母、羽衣狐だった。
晴明「……母上」
羽衣狐「会いたかったぞ、晴明や…妾と話をしようぞ…二人っきりで…」
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黒なっち(プロフ) - はあぁぁぁ〜〜!!!私もだ(キリッ) (2018年7月22日 9時) (レス) id: 7cc44f4473 (このIDを非表示/違反報告)
玲音 - はっあ〜〜〜????好きです (2018年7月22日 7時) (レス) id: 89de5cc263 (このIDを非表示/違反報告)
黒なっち(プロフ) - ハルカさん» あれ…めっちゃお久しぶりです!!!ラストまで頑張ります!!! (2018年7月18日 19時) (レス) id: 7cc44f4473 (このIDを非表示/違反報告)
ハルカ - 黒なっちさんお久しぶりですねもう少しで完結ですね頑張ってください (2018年7月18日 17時) (レス) id: f997f27417 (このIDを非表示/違反報告)
黒なっち(プロフ) - とぅんさん» はいぃぃぃ!!ありがとうございますぅ!!! (2018年7月18日 12時) (レス) id: 7cc44f4473 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:黒なっち | 作成日時:2018年7月16日 20時