桜よ歌え、舞え、美しく(葵螺旋城編)【ぬら孫・リクオ】第8章

297夜＊四分の一妖怪 ページ37

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妖怪変化した安倍吉平。





吉平「小さいころから、人でも妖でもないこの身体に悩まされた」









ああ…そうか……






こいつも








吉平「この血は謂わば呪い…我々はそれを受け入れるのみ」







オレと同じ、四分の一妖怪なんだ。








吉平「オマエも本当は知っているのだろう。この身が幸福な存在ではないのだと_________！！」







そう言って吉平は同時に雷を落とす。







吉平「これ以上は悪あがきだぞ」








リ「…呪い？なんだそりゃ。そんなんで千年も守る意味なんてあんのかよ！？」









吉平「…意味？




……それが血だからだよ。晴明に血肉を与えられた…息子(オレ)の役目なのだ…」








役目？



なんだよそれ……









リ「……そんなの、たんたの意志じゃあ…ねぇじゃねぇか…親父のために戦ってんのかよ！！」








吉平「(なんだ…後ろに百鬼夜行が見える…？)






……オレの意志だ。オレが決めたのだ。


父親は安倍晴明。
オレはそれに抗わず、運命として受け入れ、千年間生きてきた。




それが呪いだ。抗えぬ血の呪いだ。

子供のお前も生きていればいずれ、半妖の血を…呪っただろう！！」









刀と刀が打ち合い、オレは斬られた。








リ「そりゃ…呪ったさ…」






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