桜よ歌え、舞え、美しく(葵螺旋城編)【ぬら孫・リクオ】第8章

293夜＊安倍吉平 ページ33

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リクオside





安倍有行を玉章たちに任せ、オレと氷麗、子白は最後の離宮に辿り着いた。







リ「あの離宮を突破したら最上階だな…」


氷「ハイ…リクオ様…」





リ「子白…Aの気配は…」


子白「近いです！」

リ「そうか…」






もうすぐ…もうすぐだA。


もうすぐ助けに行くから、もう少しだけ待っていろよ。







もうオレと子白と氷麗だけになっちまった。








リ「ここにもきっといるんだろうな。二代目の当主…安倍性が」



氷「二代目…そ、そうですよね…」








離宮の中に入ったら、たくさんの墓石があった。



そしてそこには予想通りの人物がいる。









リ「…あんたが晴明の息子か」






吉平「…心結心結や…有行はどうした？」





リ「オレをここへ導くため…仲間が闘ってくれてるよ」





有行「……お前をここへ？」







晴明の息子はオレを見てゆっくり歩いてくる。








吉平「妖よ、陰陽の均整が最も美しかった。あの時代を…この時代に晴明様が再建される。



ここは通さぬ…それが御門院一族(しそん)の役目」







来る…！！









吉平「私の名は安倍吉平、晴明様の実子である。
父の意志を継ぐ為に、私は千年ここにいる。




そして妖、貴様に魂魅は……「桜花」は渡さん！！」






リ「！？」







こいつ…桜花を知っているのか！？









リ「……あいつは桜花の生まれ変わりだろうが、今は「A」なんだよ！！」





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