桜よ歌え、舞え、美しく(対御門院家編)【ぬら孫・リクオ】第7章

番外編・桜の下で再会2 ページ45

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それから私は珱姫からぬらりひょんさんとの出会いの話を聞かせてくれた。




400年前、突然屋敷に現れて、ぬらりくらりと屋敷に出入りをして珱姫に会いに行っていた。




外へ連れ出して、楽しく遊んだり…
羽衣狐に攫われたが助けに来てくれた。

子を産んで、幸せになった。




なんだか…ロマンチックだった。








珱「そろそろ行かなくては…」






貴「(ぬらりひょんさんに…会わないんですか？)」






珱「はい…でもいいのです。私はいつでも、妖様のお側におりますから。

……それに、今私の姿はあなたにしか見えません」








そう言うと珱姫は桜の木の下に行く。







珱「Aさん」





貴「…？」






珱「これから先、とても大変なことになりますが……






絶対大丈夫、必ず乗り越えられます」







貴「！(はい…！)」







珱「では…リクオを…これからもお願いしますね…」








そう言って珱姫の姿はだんだんと見えなくなった。









貴「(……珱姫)」







リ「A？」



貴「！」





リ「何してるの？夜は冷えるよ…お母さんがお茶を淹れてくれたから、一緒に飲もう？」



貴「……(コクッ」







私はリクオくんの側に寄り中へ入る。







リ「何かしてたの？」



貴「……(クスクス」






内緒、とでも言うように私は人差し指を唇に当てて笑った。





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