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38夜*八十八鬼夜行 ページ44




夕方



いよいよ頭がクラクラしてきた。


電車を降りてリクオくん、及川さん、倉田くん、カナちゃんと帰路につく。

リクオくんと及川さんとカナちゃんが何かわいわいやっているのを遠目に見ると、私の視界がぼやけてきた。






貴「(だんだん熱が上がってきたのかな…)」







カナ・氷「( ˘ ・Д・˘)(˘・Д・ ˘ )」わいわい



いつまでやってるんだろう〜なんて呑気に考えていたら……




背筋に冷たい何かが駆け巡っていった。





貴「(な、にか…来る)」





誰も気づいてない。

どうしようと悩んでいるとリクオくんの前に高校生らしき二人が立っていた。



貴「(あれ、だ)」




警戒していると黒髪の人がリクオくんに話しかける。







?「リクオ君だよね?」







リ「……!?だ…誰!?」




カナ「リクオくん…知り合い?」

リ「い…いや…」



青「おいこら、なんだお前ら」



リ「ちょ…ちょっと青…倉田くんやめて。あ…あの…」






?「いや____聞く必要はなかったか___
こんなに似てるのだから、ボク(・・)と君は。


若く才能にあふれ、血を___継いでいる。



ボクもこの町でシノギをするから」







上手く化けているみたいだけど、私にはわかった。

この二人…妖怪だ。



おそらく犬と…狸?







?「随分いいものを持っているみたいだね」




貴「!!」






狸の妖怪と目が合ってしまった。


警戒して、精一杯去勢をはって相手を睨みつける。







?「ふふ、気も強いみたいだね。ますますボクの手元に置いておきたくなるよ




魂魅の少女」





貴「!?」



バレている。





そう言って私の前にきて髪を一束すくい上げた。

そのまま唇がつきそうになった所をリクオくんに腕を引っ張られてリクオくんの背後に隠された。







?「残念。…まぁ見てて…ボクの方がたくさん「畏」を集めるから」




リ「ま…待って!」





リクオくんが引き止めようとしたら、狸と一緒にいた犬の妖怪によって邪魔された。



犬の妖怪はカナちゃんの横にいてカナちゃんの顔をひと舐めして行った。

それによりカナちゃんは怯えてしまう。





カナちゃんが腰を抜かしていると、あの犬と狸の後ろに六匹の妖怪が連なっていた。






?「着いたね…七人同行。いや……

八十八鬼夜行の幹部たち。




やれるよ…ボクらはこの地を奪う。

昇ってゆくのは………ボクらだよ」





番外編*清十字怪奇探偵団抗争編→←37夜*結局保健室



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黒なっち(プロフ) - 兎月-ウサヅキ-さん» あああああありがとうございますぅぅ!!!(*^o^*) (2017年9月20日 17時) (レス) id: 7cc44f4473 (このIDを非表示/違反報告)
兎月-ウサヅキ-(プロフ) - めっちゃ面白いです!!続き頑張ってください!!(*´∀`*) (2017年9月20日 17時) (レス) id: 22afd2de23 (このIDを非表示/違反報告)
黒なっち(プロフ) - ティナさん» はいです!!(*^o^*) (2017年9月20日 17時) (レス) id: 7cc44f4473 (このIDを非表示/違反報告)
ティナ(プロフ) - 頑張ってください!楽しみに待ってますね! (2017年9月20日 17時) (レス) id: 3659efa7cf (このIDを非表示/違反報告)
黒なっち(プロフ) - ティナさん» よ、よかった!!ありがとうございます!!(ToT)/ (2017年9月20日 17時) (レス) id: 7cc44f4473 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:黒なっち | 作成日時:2016年4月14日 0時

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