23夜*再び奴良家へ ページ29
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リクオside
微笑むコイツを綺麗だと思った。
桜のようなコイツを無性に可愛く見えた。
ああ、そういう事か…ずっと前から
俺はコイツに……Aに惹かれていたんだ。
昼の俺もきっとそうだ。
座り込んでいるAを姫抱きにし、夜の街を歩く。
貴《あ、あの奴良くん!?どこに行くの!?》
リ「俺ん家。鴆が来ているから手当てしてもらえ」
貴《鴆?》
リ「妖怪の医者、みてえなもん。
そのまま自分の家に帰ってもまた襲われちまうだろ」
貴《自分で歩けるよ》
リ「嫌がるな嫌がるな、大人しく抱かれてろ」
貴「…っ…/// (カアァァ」
リ「ククッ…行くぞハンナ」
「わん!」
貴《ハンナまで…》
Aの声が俺の中に聞こえてくる。
リ「(これが…Aの声なんだな…)」
声が出なければ、助けを呼べない。
妖怪に狙われているAにとって、これは辛いことだ。
そういえば、俺はAのことは何も知らねえな。
だが深く聞いてしまえば、Aはもっと辛くなる気がする。
いつか自分から話してくれる日を待とう。
貴《奴良くん?》
リ「なんでもねぇよ」
‘‘ この声が出ていたら、どれだけ美しいだろうに ”
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リ「おう、帰ったぞ」
氷「若〜!護衛もつけずにお一人でどこに…って、あああー!!柊 A!どうしてここにぃー!?」
「わん!」
氷「犬ー!?」
貴《もしかして…及川、さん…だよね?》
リ「ああ。あいつは雪女だ」
貴《雪女…》
雪女の声につられて奥からも下僕たちがぞろぞろと集まってきた。
納豆小僧「A嬢じゃないですか!」
三の口「(°3°)」
貴《納豆さん、三の口さん》
リ「おまえら知り合いだったのか」
納豆小僧「はい若。総大将とよくただ飯を食べに行っておりまして」
じじい…
総大将「なんじゃ騒がしいのう。リクオ帰ったのか。…ん?なんでAちゃんとハンナがここにおるんじゃ?」
貴『妖怪に襲われまして…』
総大将「…ほう、リクオに助けられたと。
やるのうリクオや」
ニカッと笑いながら何処かへ行く。
リ「雪女、鴆を呼べ」
氷「はい!」
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黒なっち(プロフ) - 兎月-ウサヅキ-さん» あああああありがとうございますぅぅ!!!(*^o^*) (2017年9月20日 17時) (レス) id: 7cc44f4473 (このIDを非表示/違反報告)
兎月-ウサヅキ-(プロフ) - めっちゃ面白いです!!続き頑張ってください!!(*´∀`*) (2017年9月20日 17時) (レス) id: 22afd2de23 (このIDを非表示/違反報告)
黒なっち(プロフ) - ティナさん» はいです!!(*^o^*) (2017年9月20日 17時) (レス) id: 7cc44f4473 (このIDを非表示/違反報告)
ティナ(プロフ) - 頑張ってください!楽しみに待ってますね! (2017年9月20日 17時) (レス) id: 3659efa7cf (このIDを非表示/違反報告)
黒なっち(プロフ) - ティナさん» よ、よかった!!ありがとうございます!!(ToT)/ (2017年9月20日 17時) (レス) id: 7cc44f4473 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:黒なっち | 作成日時:2016年4月14日 0時