桜よ歌え、舞え、美しく【ぬらりひょんの孫＊リクオ】

6夜＊安らぎを ページ12

・オリジナルです。



貴「……」



私は人形の着物を拾った。

触れるとまだ悲しみが残っていた。







リ「柊さん？」


貴「！？(ビクゥ」




リ「その着物…どうするの？」


貴『持って帰る』


リ「え！？なんで…」






貴『悲しそうだったから』



リ「え…」



貴『じゃあ日曜日ね、バイバイ』


リ「え！？ちょ、柊さん！？」

氷 (つらら)「わk…リクオ君！？」






着物を持って私は公園に着いた。

ブランコに座り、手に持っていた着物を見つめた。






貴「(まだ…感じる…)」







私は着物を抱きしめ、そして_____









歌った。







貴《どうか安らかに》









‘‘ あたたかい…ありがとう ”







_______________

__________

_____






リクオside




氷「若〜待ってくださいよ！」


リ「(柊さん…悲しいってどういうことなんだ？あの人形の着物を大事そうに…)」


氷「聞いてますか若！」

リ「え？あ、ごめん」






氷麗に謝罪していると、何処からか歌声が聞こえてきた。






リ「歌…」


氷「若？て、ちょ！」






誰が歌っているんだ？と思い声が聞こえるほうまで辿ると公園に着いた。




リ「あれ…柊、さん…？」





ブランコに柊さんが座っていた。
手にはあの人形の着物が抱きしめられていた。


歌はまだ続いていた。






いや、ちょっと待って…


柊さん、声が出ないんじゃ…






氷「わ、若！隠れてください。誰か来ます！」

リ「え、ちょ…つらら！？」




とりあえずつららと隠れた。


柊さんのところに花開院さんが来た。








ゆ「あんた…ほんま優しすぎるで」


貴『何をしようが私の勝手』


ゆ「人形は人を襲おうとしたんやで？」



貴『日記を読まないでほしかっただけじゃないかな？あの子は…悲しかっただけだよ』



ゆ「……」



貴『それに、もう大丈夫だよ。この着物もただの着物』







遠目だから何を話しているかわからない。

花開院さんの声なら少し聞こえる。








ゆ「さっきの歌……あれが美桜さんにかけられた術やな」




術？






貴「……」




ゆ「はあ…あんたら変な家族や…」


貴『レシートとばす変な人に言われたくない』←




ゆ「うっさいわ！もうええ！

家まで送るからはよ帰るで！」



貴『この着物、私が持ってるから』

ゆ「勝手にせえ！』









氷「な、なんだったんでしょうか？」

リ「さ、さあ…」



柊さん…何か隠してるのかな…

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