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ラギーside




「 はやく離してやってくださいよ〜 … 」




購買から帰ると、レオナさんが学園の紅一点に絡んでいた




見てる方が恥ずかしいっての




「 … るせぇな 」




「 はァ、もーなにしてんスか … 」




呆れながらレオナさんにパンを渡す




Aちゃんにちわッス、と挨拶すると会釈を返された




「 レオナさん、まさか女子にカツアゲとかしてたんじゃないっスよねぇ? 」




「 オレはそんな下劣なもんしたことねぇだろ? 」




「 仲良さそうに見えたけど、なにしてたんスか〜 」




「 … さぁな 」




ニヤニヤして尋ねるオレを適当にあしらって植物園から出て行った





… つれねーなぁ





横を見ると暗い雰囲気を纏ったAちゃんが。




「 … レオナさんに何かされたんスか? 」




「 … いや 」




「 アレでもAちゃんのこと気にかけてるんスよ 」




久々に会って嬉しくなったんだなー、と付け足す




「 … 」


















「 えーっと、Aちゃん … 気になってたんスけど 」




「 うん 」




「 いつもベッタリくっついてるフロイドくん、一緒じゃないんスか? 」




ここに来てんのも珍しいし、とパンを頬張った




「 … ちょっとね 」




「 なんスか? 」




更にテンションの下がったAちゃん










… マズイやつ?





「 えぇっとー話したくなきゃ別に … 」




「 … 飽きられた 」




「 … ん? 」




「 … フロイドに飽きられた、かもしれないです 」




驚いてむせる




「 フロイドくんがAちゃんに飽きたっ!? 」




「 … 」




「 … 絶対勘違いッスよ 」




「 … 」




フロイドくん、会う度にAちゃんの話してくるし




すげー気に入ってるからいっつも話すどころか近付けもしないってのに




「 … でも、小エビちゃん 」




「 … エビ? 」




「 小エビちゃんって子が好きみたいなの 」


















ははーん、そーゆーこと



笑いそうになるのを堪えて言った



「 Aちゃん 」



「 … はい 」





























___ 小エビちゃんに1回会ってみた方がいいっスよ

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作者名:祥乃 | 作成日時:2020年4月22日 22時

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