私の兄のメンヘラ研究【ブルーロック】

研究2 ページ4

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話を聞けば、玲王も学年代表らしい。




帰りのリムジンの中で、ノンアルスパークリングジュースを飲みながら、そんな話をした。







『なんとなく想像はついたけど、まさか兄妹揃って代表だなんてね』

「それだけ俺達が優秀ってことだよ」

『自分で言っちゃう？』




　




二人でハハッと笑う。














玲王はなんでもできて、誰にでも優しい。




それに加えて御影コーポレーションの長男。欲しいものはなんでも手に入るっていう、すっごい優遇なわけだ。


…後者に関しては私もだけど。







だから、唯一無二の宝物が欲しいと強く願っていたらしい。




それが、W杯優秀だったんだって。








ああ、なんてかっこいい理由でサッカーをしているんだろう。





一番に感じたのがそれだったなぁ…






だから、私も兄みたいなかっこいい人になりたい。







気付けばそう感じていた。












なんてことを、ジュースを飲み、夕暮れの街並みを見つめながら思い出した。



…黄昏ているなんて、我ながらダサい…恥ずかしい。







『Aー？ボーッとしてどうしたんだよ？』

「ごめん玲王。…あのさ」

『ん？』



















　








『学校一の研究は、私だから』

「ハッ、俺だっつーの。妹はお兄ちゃんの後ろに立ってろ」



















二人でコツンと拳を合わせた。

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