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私がこう医務室で治療を受けている間にも、ハリー達、あの三人組はハグリッドのところでお茶でもしているんだろう。
そうしてフラッフィーとニコラス･フラメスのことを聞き出すんだ。
久しぶりに戻ってきた医務室の異質な薬品の香りに私は、顔を歪めてベッドの上で胡座をかいて、マダム･ポンフリーの治療を受けていた。
窓の外は冬空を浮かべて、少し垂れた鼻血が真っ白なシーツに垂らさないように拭う。
少々の荒療治を受けた私は、医務室の外で待っていたフレッドを仰ぎみるようにして睨みつけてやった。
フレ「わざとじゃないんだぜ？」
『知ってるよ、だけどあそこまで────悪い方向にいくなんてね』
嫌味のごとく、狡猾な笑を浮かべて腕を組む。
フレ「まあ、その……ごめんな」
フレッドは大変困ったようにして、頭を掻き、チラチラとこちらの出方を伺うような素振りを見せた。
『許さない────許さないからな』と飄々とした笑みを見せて、くるりと後ろを向く。
フレ「おいおい、許さないって……」
『一生覚えててよ、いつだってこの出来事を持ち出してやるからな』
ケラケラと大きな高笑いを上げて、私の言動に呆れたように笑ったフレッドの声が校内に響き渡った。
〇
ホグワーツの十二月というものは、辺りが深い雪に覆われ、湖は固く凍りつく。
最近、双子のウィーズリー兄弟は雪玉に魔法をかけて、それをクィレル先生につきまとわせて、ターバンの後ろでポンポン跳ね返るようにしたという理由で、罰を受けていた。
私としては、大変命取りな行動に度肝を抜かれたのが真新しい。
ハグリッドの小屋へ訪れば、猛吹雪をくぐってやっと郵便を届けに来た数少ない梟たちは、元気を回復して飛べるようになるまで、ハグリッドの世話を受けている。
皆がみんな、クリスマス休暇というものを心から待ち侘びていた。
私は少しばかり違っていた。別に何ら楽しみではなかった。
いや、失敬─────たくさん寝ることができ、のびのびとできるという点において、私は楽しみに思っている。
別段、私は帰る家もないわけだ。ホグワーツに突然現れてしまってから、ことの詳細濁るに濁して、今ここに至る。
濁っているものを濁らせるのだから、大変見苦しく汚らしくなっているところだ。
それは勿論、ハリーもクリスマス休暇は帰るつもりが微塵もなかった。
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蒼衣(プロフ) - うあ・・・「油性ペンはアルコールで落ちるよ」って教えてあげたい・・・！！！とても読みやすいです！！ (2022年9月27日 13時) (
レス) @page15 id: 07bd606f9d (このIDを非表示/違反報告)
白眉(プロフ) - 夜さん» うわ！！ありがとうございます！めっちゃ頑張ります！ (2022年2月27日 9時) (レス) id: 1c6ab8c3e1 (このIDを非表示/違反報告)
夜 - すごい面白いです。一気読みしました！キャラ設定がぶれてなくて読みやすいです。応援してます‼️すごい好きです♡ (2022年2月18日 16時) (レス) id: bd1153db02 (このIDを非表示/違反報告)
白眉(プロフ) - ノッブ@ウマ娘のトレーナーさん» う、嬉しすぎて……ちょっと今、感極まってます！ありがとうございます！頑張ります！ (2022年2月15日 8時) (レス) @page1 id: 1c6ab8c3e1 (このIDを非表示/違反報告)
ノッブ@ウマ娘のトレーナー(プロフ) - とても読みやすい文体で、夢主に好感持ちました(*´-`)更新、頑張って下さい💪 (2022年2月15日 8時) (レス) @page43 id: 661d0e9254 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：白眉 | 作成日時：2022年2月9日 21時
