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二度目のことである。
私がダンブルドアに瞼を開かれて、強制的に私を起こすのは。
ぼんやりと浮かぶダンブルドアは、私の反応をただ待っていた。そうして、目が乾燥するのを感じたと同時に、体を起こした。
『その起こし方変えませんか？ もっと優しく体を揺らしたりとか────』
ダ「もっとも私はその方法を試した結果、起きないのじゃから瞼を強制的に開いておるのじゃ」
彼は朗らかな笑い声を上げて、私はくるくるの頭を困ったように掻いた。
ダ「それにしても、実に図太い精神を持っているようじゃのA。別世界から来たというのに、ここまで寝るとはのう」
『……人間の頭は思ったより堅固にできているもんですね。実を言うと、私は恐ろしくてたまらないですが、不思議にまだ壊れていない。これも阿呆は、阿呆らしく生きろというわけだと思うんです』
私はケラケラと笑い声を上げて、体をベッドの上で伸ばす。そうして、また寝ようとベッドに仰向けに横たわる。
『そういうわけで、また二回戦といきます』
両手でしっかりと布団を持って、寝ようとする私にダンブルドアは、しっかり私から布団を取り上げる。
『私の有意義な就寝時間が削られている！』
「少し君に伝えたいことがあってのう」と、ダンブルドアは私の言葉に耳一つも貸さずに、穏やかに言葉を続けていく。
ダ「まず一つ目は、君は些か難儀なものを持っていることが分かった。A、君は予見者と言った通りに未来を見ることができるようじゃ」
『予見者ってそれは、私が物語の内容を知っているだけではなくて？』
ダ「私もそうであると思っておった。しかし、状況は少し違うらしいのじゃ。君は自分が選択した未来を見ることができるようなのじゃ」
私は、それがどれほど重要なのかを無意識に感じながら、頭を傾げた。
ダ「二つ目は、君は生まれながらにして開心術に優れておるようじゃ」
『それって、人の心を読めたりするやつですか！』
「そうじゃ」と言ったダンブルドアは、私の呑気さを危ぶむように優しく見つめた。
ダ「生まれながらというのが実に厄介なことでの、君は意図せず人の心を読んでしまうようなのじゃ」
『意図せず？』
ダ「意図せずじゃ。それがどれだけ大変なのか君は身をもって知った方がいいのかもしれない」
ダンブルドアは、悪戯に笑って、私の顔を暗くさせた。
ダ「直に分かる日が来る。そうして、君には早く買い物に行ってもらわねばならん」
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白眉(プロフ) - いさん» そう言ってもらえると嬉しいです！ 最新話で待ってます！ (2022年5月11日 19時) (
レス) id: 1c6ab8c3e1 (このIDを非表示/違反報告)
い - コメ失礼します…作者さん文才ありすぎでは…？？？？凄くなんかあの、とにかく文の構成とか語彙の使い方がすごく好きです！！頑張ってください応援してます！！続き読んできます！！！ (2022年5月9日 14時) (レス) @page5 id: 195510f68a (このIDを非表示/違反報告)
白眉(プロフ) - ベルモットさん» ありがとうございます！挫折しないように心を強く持って制作に試みたいと思います！ (2022年3月2日 9時) (レス) id: 1c6ab8c3e1 (このIDを非表示/違反報告)
ベルモット - 初コメです。おにきり食べたいさんから、紹介されてお邪魔しに来ました。私も個人的にハリポタの夢小説を投稿している身なので、ハリポタのシリーズは長くて途中で、挫折してしまうこともあると、思います。余計なお世話かもしれませんが、陰ながら応援しています。 (2022年2月28日 14時) (レス) id: df12d0aab7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：T | 作成日時：2022年2月4日 23時
