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ス「ほう、授業に来る前に教科書を開いて見ようと気があるのとはな───ブラック」

『やべっ』と声を漏らすと明らかにハリーの手に冷や汗が滲んだ。

ハリーの後ろに隠れている私もぬらぬらとなめくじが背中を伝うようなゾッとした寒気に襲われる。

ス「立ちたまえ、ブラック」

私はのらりくらりと立ち上がって、人知れず嘆息をつく羽目になった。

どこから見てるんだよ……教授は

苦渋の顔をして、不満げにハリーの頭の上からスネイプ教授の冷たい目を真摯に見る。

ス「では、聞こうではないか。 モンクスフードとウルフスベーンとの違いはなんだね?」

『あ、あー……』と言葉を濁す。

これは答えるべきか、それとも答えるべきではないのか。その狭間で彷徨を強いられた私は、判然としない返事をした。

そうして教室を見渡す私の目には、シェーマスが映り込み、ケラケラと静かに笑う顔で彼はウィンクを飛ばす。

ス「では、グリフィンドールは────」

『あ、ああ! そういえば!同じ植物で、別名をアコナイトとも言うけれど、トリカブトのことです』

品定めをするようなねっとりとした視線を耐えることを要された私は、口をへの字にして耐え抜く。


ス「諸君、なぜ今のを書きとらないのだ?」

教授の被害者である1号と2号を介して、一斉に羊皮紙とペンを取り出す音が響いた。

その音に被せて「二人の無礼な態度で、グリフィンドールは2点減点」と言い残した。





魔法薬の授業中、グリフィンドールの状況は良くなるどころでは無かった。それはスネイプ教授がグリフィンドールを嫌いであり、私が教授を怒らせるからだった。

教授は生徒を二人ずつ組にして、おできを癒す簡単な薬を調合させた。私はロンと組むことにして、心配げに作業するロンを暫く見守ることにした。

危なっかしい手つきで蛇の牙を砕く作業。私は、冷や冷やとして眉間に皺を寄せてロンを見つめた。

「え、何? 間違ってる?」と心配そうに聞く。

『いいや、別に────ロンは間違っていると思うの?』

悪戯にそんなことを聞くと、ロンは上を向いてさっきまで教授が言っていた作り方を何度も復唱した。

ロ「ほら、なんにも間違っていないじゃないか」

『間違ってるなんて言ってないよ。ただ確かめただけだろ?』

『君が早とちりしただけでしょ』と清々しく笑みを見せる。

それによってロンの顔が不服げになるのは、想像に難くなく、想像したように彼は不服げな態度を披露した。

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設定タグ:ハリーポッター , セブルス・スネイプ , トリップ   
作品ジャンル:恋愛
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白眉(プロフ) - いさん» そう言ってもらえると嬉しいです! 最新話で待ってます! (2022年5月11日 19時) (レス) id: 1c6ab8c3e1 (このIDを非表示/違反報告)
- コメ失礼します…作者さん文才ありすぎでは…????凄くなんかあの、とにかく文の構成とか語彙の使い方がすごく好きです!!頑張ってください応援してます!!続き読んできます!!! (2022年5月9日 14時) (レス) @page5 id: 195510f68a (このIDを非表示/違反報告)
白眉(プロフ) - ベルモットさん» ありがとうございます!挫折しないように心を強く持って制作に試みたいと思います! (2022年3月2日 9時) (レス) id: 1c6ab8c3e1 (このIDを非表示/違反報告)
ベルモット - 初コメです。おにきり食べたいさんから、紹介されてお邪魔しに来ました。私も個人的にハリポタの夢小説を投稿している身なので、ハリポタのシリーズは長くて途中で、挫折してしまうこともあると、思います。余計なお世話かもしれませんが、陰ながら応援しています。 (2022年2月28日 14時) (レス) id: df12d0aab7 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:T | 作成日時:2022年2月4日 23時

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