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「ほんっとに、もう…!」


まふ「届く?もうちょっと下げる?」



165cmもない私に175cm以上あるまふくん。


差別。差別である。


足がツりそうなくらい背伸びしても一行に届かずじまい。


近づくのはまふくんとの距離。


互いの息が吹きかかるくらいで、


なんとなく自分の顔が熱くなっていくのがわかる。


まふ「ほれほれ!貴様の大事なケータイであろう!奪ってみなされ〜」


煽ってる、完全に煽ってる。


けどそこまで手を伸ばしたら…



「っく…わああ!」


まふ「え?!」


足が耐えきれなくなり、ドサッとまふくんの方に倒れこむ。



瞬間目を瞑ってしまったため、ゆっくりと目蓋をあける。



「…ご、ごめん!」



慌てて起き上がると、



まふ「てて…」



見事にまふくんの胸ジャストに倒れてしまい、


腕が当たったせいか、苦しそうな表情をしている。



「だ、大丈夫?」


俯くまふくんの返事はない。


幸いベットの上に倒れたから良かったけど…



「あの…」



顔を覗きこんだら、



まふくんは勢いよく上半身を起こして、


私の背中に手を回した。




「えっ?ちょっ、え?!」



まふ「わー…やっと掴まえた」



ぎゅうっと抱きしめる力が強くなり、


私の心臓はバクバクと動く。




まふ「ずっと…Aちゃんとこうしたかった…」



「ま、まふくん」



喋りもままならないまま、

まふくんは私の肩に頭を寄せる。



まふ「…そろそろ寝よっか!」


さっきのはなんだったのかと思うくらいのテンションに変わる。



「?う、うん」


同じ布団に足をいれて、二人で暖をとる。


それからも抱きしめられたままの状態だったけど、


何だか嫌な感じはしなかったから。



まふ「おやすみ」


「おやすみ、」


枕からは気持ちの良い匂い、

頬に当たるまふくんの髪の毛。


憧れていた向こうの人と一緒に寝ているなんて、


本当に信じられない。



「ずっと…このままで」



まふ「……ん?」



「んーん、何でもないよ」



このままがいいな、なんて言ったらまふくんは


困ってしまうだろう。

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氷雨*夜更け_時雨 - 受験頑張ってください!!!あとお体にも気を付けて...。 私もひきフェス当たらなかったので行かないです() 更新頑張ってください!応援してます! (2017年5月7日 5時) (レス) id: 60df997ed4 (このIDを非表示/違反報告)
涼月 結羽(プロフ) - るりさん» コメありがとうございます!本当ですか〜!会ってたかもしれませんね!笑 更新頑張りますよ(`・∀・´) (2017年4月1日 12時) (レス) id: 8d90c46065 (このIDを非表示/違反報告)
るり(プロフ) - 更新楽しみにしてます!頑張ってください!!私もXYZ東京初参戦でした!← (2017年3月28日 22時) (レス) id: fbbf934865 (このIDを非表示/違反報告)
涼月 結羽(プロフ) - くるみさん» コメントありがとうございます~!更新頑張りますよ~~!楽しみに待っててもらえるなんて光栄です…笑 (2017年3月28日 20時) (レス) id: 8d90c46065 (このIDを非表示/違反報告)
くるみ - 更新頑張ってください!楽しみにしてます。('∀') (2017年3月24日 17時) (レス) id: c841c9b227 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:涼月 結羽 | 作成日時:2017年1月10日 18時

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