シスコンは今日もゴリラの命を狙う

38 ページ38

_________………………

　
　
　
　
　
　
　
　
自覚した。
　
　
沖田総悟に惚れていると。
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　

　
　
　
　
　
　
　
　
それからもなぬは様と沖田総悟が2人で話してるのを何回も見た。
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
恋なんかするの初めてで、どうしたらいいのか分からない私はそれを黙って、モヤモヤした気持ちを抱えて見ていた。
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　

　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　

　
　
雨はザーザー降っている。
　
　
　
　
　
　
　
　
　

　
　
　
　
　
まるで今の私の気持ちだ。
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　

　
　
　
　
　
　
　

　
　
　
　
　
　
　
　

　
また、話し声が聞こえた。
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　

　
　
　
　
　

　
　
　
なんだかいつもの声と違うような…
　
　

　
　
　
　
　
　
　
　

　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
私は顔を出して声のする方を覗いた。
　
　
　
　
　
　
　
　
　
『っ！』
　
　
　
　
　
　
な「沖田さん…私…沖田さんのことが…」
　
　
　

　
　
　
　
　
　
　
　
　
　

　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　

　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
沖田総悟は…なぬは様に抱きしめられていた。
　

　
　
　

　
　
　
　
　

沖田総悟が私に気づいた。
　
　
　
　
　
　
　
　
　

　
　
　
驚いたような顔をしていた。
　
　

　
　
　
　

　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
『……！』
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
私はその場から駆け出していた。
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
ああ。雨は冷たい。
　
　
　
　
　
身体の芯まで冷えていく。
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
なんだかドロドロしたものが心から流れていくようだ。
　
　
　
　
　
　
　
　

　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　

　
　

　
　
そのうち、涙か雨か分からないものが私の頬を伝った。

39→←37

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す