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[期間限定中編集]湯気に浮かぶ恋心 ページ25

朝、Aはそれはもう見るからに眠たそうに、そして目の前の光景を何とも面倒くさそうに見ていた。

 目の前には緑生い茂る山々の中で温泉だ何だとはしゃぐ宇髄夫妻。そしてこれから行く目的地は巷じゃ有名な温泉街。

何故、こんなことになったのか。事の発端は昨夜の夜中から始まった。


 Aがゆっくりと玄関の扉を開くと、そこにいたのは宇髄の妻の一人である、須磨だった。須磨はニッコリと口角を上げて言った。

「Aさん、三泊四日の温泉に行きませんか!!!」

『‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥は?』


 Aの口から低い声が漏れる。無理もない。今の時刻はもうすでに夜中である。

 本来ならばこの傍迷惑な時間に、お隣に住むお隣さん以外の訪問にはAは決して出ない。

お隣さんは何故いいかというとお隣さんが夜中に来るときは大抵、何か困ったときや情緒が落ち着いていない時だ。

 それに、お隣さんはAにとって特別な友だちであった。

だが、何度も何度も須磨がAの玄関の戸を叩きAさーん!と悪意なき大声で叫べば流石のAも布団から起き上がり玄関の戸を開ける他ない。

 第一、先程の須磨のAを呼ぶ声は、隣に住むお隣さんを起こしてしまうかも知れないほどの大声であった。


 暫くしてもAが返事を返さない為、須磨が頭に疑問符を浮かべ、首を傾げて話す。


「あれ?Aさん温泉苦手でしたっけ」


『‥‥‥‥‥君はもう少し常識というものを学んだほうがいいよ。
それとお隣さんも心配ですし特段興味もないので行きませんねぇ。
心だけ受け取っておきます、ありがとう』


 淡々と話し、律儀にお礼を述べ、Aは欠伸をしながら、帰りは鬼が出るからお気をつけて、と言い、玄関の扉を閉めようとした。

 だがその手をまるでゴリラのような腕っぷしの手が止める。


「よォ、A」


『さようなら(死んだ目)』

続き→←口に出せないその言葉を君に贈ろう。



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ひいらぎ・いろ - 小冬さん» ありがとうございます、いつも小説を書く度に面白いか凄い不安になって、、そう言ってもらえて凄く凄く励まされます!これからも頑張ります! (2021年5月2日 7時) (レス) id: 3d1bfbcbe7 (このIDを非表示/違反報告)
小冬 - とっっても、面白かったです!!もう、夢主の反応とかがめっちゃ面白くていつも思い出して笑っています!!これからも頑張って下さい!! (2021年5月1日 23時) (レス) id: b394ae1541 (このIDを非表示/違反報告)
ひいらぎ・いろ - S_t0606さん» コメントがきたことにはしゃぐ人間はこの世にはいます。(ありがとうございます!)なるほど、、確かに夢主よく宇髄さんといますから、、もしかしたら、、? (2020年11月29日 20時) (レス) id: 79b860e9e4 (このIDを非表示/違反報告)
S_t0606(プロフ) - 宇髄さん宇髄さん宇髄天元様で落ちお願いします (2020年11月29日 17時) (レス) id: 3664f0360e (このIDを非表示/違反報告)
ひいらぎ・いろ - 氷華さん» まさか続編にいけるとは、、(←亀更新人間)こちらこそ、よろしくお願いします! (2020年11月14日 21時) (レス) id: 79b860e9e4 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ひいらぎ・いろ x他1人 | 作成日時:2020年11月13日 0時

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