【ハイキュー】縁下のいとこちゃん (ページ23)

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21話ページ23

研磨side

ふと気になり、急いで2階から2人の様子を確認する。

するとやはり、2人は自宅のある方向に向かっている。
これは、、、

研磨「気を遣わせちゃったかな、、」

顔に出ていたのかもしれない。確かに初対面の、それも女の子と何をして遊べばいいか分からなかったし、仲良くなれる気はしなかった。でも、それよりもアップルパイのことで頭がいっぱいだったのだ。誤解されてないといいな。
少し悪い気はしたものの、厚意と受け取り、有難くアップルパイを頂くことにする。
お皿に準備し、手を合わせた。

研磨「いただきます。」

早速一口。

研磨「！」

え、めっちゃ美味しい。中にカスタード入ってる。パイはパリパリでリンゴも程よくシャリシャリ。
え〜。美味しい。なにこれ。と、感動しながら少しずつ食べていると、

研磨「あ」

もう無くなってしまった、、。悲しい。

研磨「また食べたいなぁ」

しばらく美味しかった余韻に浸っていると、母さんに少しは残して欲しかったと怒られた。
𓈒𓂃𓈒𓂃𓈒𓂃𓈒𓂃𓈒𓂃𓈒𓂃𓈒𓂃𓈒𓂃𓈒𓂃𓈒𓂃

それから数日後。

ﾋﾟﾝﾎﾟｰﾝ

『すみませーん』

その女の子はまたやってきた。
どうしよう。今家には俺しかいない。気まづいけど、出るか、、

ｶﾞﾗｶﾞﾗ
研磨「は、はい、、」

『あ！研磨くん！お母さんって居る？』

研磨「ううん、今は仕事でいない、、」

『あ〜、そうなんだ！アップルパイの感想、気になっちゃって聞きに来たんだけど、、』

居ないならまた出直すね！と、身を翻そうとしたので慌てて手を掴み、下を向きながら

研磨「ア、アップルパイなら、俺が全部食べた！、、よ」

と、思わず大きな声が出た。
突然の大きな声に自分自身が驚く。俺ってこんな大きい声出るんだ、、。