≠ ぱられる 2

『最愛の君へ願う』 ページ32

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あの後、私はすぐに西の国に戻された




阿部さんと佐久間さんは、岩本軍に取り押さえられてそのまま中央区へ連行されたらしい


立ち会いの場には、大我様もいらしたらしくて
きちんとご説明なさったら2人も納得してくれたんだとか

それでも何をしでかすか分からないということで、岩本軍と宮舘軍で当日は彼らを見張ることになったらしい









そして私の元へ、すぐさま大我様から連絡が来ていた


"きちんと話して欲しい"


多分、岩本さんたちに聞いたんだと思う
パラレルワールドの件を


私は1番話さないといけない人たちを後回しにしてしまっていた

大我様は北斗様には何も伝えていらっしゃらないとのことで、きちんと私の口から言ってくれるのを待ってくれるらしい




北斗様はまだ何も知らない
これからどうやって説明していいかも分からない
信じてもらえるか、もらえないかっていうんじゃなくて

単純に
北斗様と離れたくなかったから
















「本当に本当にお世話になりました！」






もう任務は全て終わった
あとは北の国に戻るだけ








向井「寂しくなるで………なぁ、めめ？」





向井さんが少し涙声で目黒さんに話しかけるも





目黒「うるさいのが居なくなってほっとします。」





目黒さんはやっぱりつんつん









向井「そんな言い方ないんとちゃう？」

「まあまぁ！笑。目黒さんがツンデレなのは分かっていますから 」

目黒「…うるせぇよ。」










目黒さんに笑いかけると目黒さんも笑ってくれる

初めてここに来たとこはもっと怖い人かと思っていたけれど根は良い人ということは十分に理解していた










「それじゃあ、また光の集合場所で！」









2人に見送られて西の国を後にする

ここは比較的現代風で居心地も良くて
向井さんには本当に優しくしてもらったし
目黒さんも何だかんだいつも助けてくれた







少し寂しいけれど
私は、北斗様へ会える喜びで胸がいっぱいだった















￣￣￣









向井「めめはあれで良かったん？」




目黒「………とは？」




向井「まぁ "伝えない" って言うのも大人の正しい判断っちゅーやつやな。

…………Aちゃんのこと好きやったんやろ？」





目黒「ふふ、ご想像にお任せしますよ。」









" 俺は君の幸せを願っているだけだから "




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