検索窓
今日:24 hit、昨日:29 hit、合計:423,365 hit

ページ33







北斗「A、おかえり!」











懐かしの北の国

大きく腕を広げて抱きしめてくださるこのお方は、私の最愛の北斗様











「ただいま帰りました、ご迷惑ご心配おかけしてしまい本当に………」

北斗「そんなのは良いから。ほら、中に入って。」











優しい笑顔の北斗様に促されて久しぶりに、城の中へと入る





この感じ、本当に懐かしい

畳、襖、障子
和をイメージしたこの空間は北斗様そのものを表しているようにも感じられた










大我「あ!A、帰ってたんだ。」











廊下をすれ違った大我様が私を見て微笑む




胸がズキりと痛くなった
私が帰ってきたのはまた幸せな生活を送るためではない

彼らに伝えないといけないことがあるから
それを再確認させられた気がした















「すみません、北斗様……。大我様と樹さんを呼んで頂けませんか?」








北斗様が不思議そうに首を傾げる








「皆さんにお話があるんです。」









何を言われても仕方がない

まず最初に伝えないといけない人に伝えていなかった
きっと北斗様は、それだけでもお怒りになられると思う


せっかく正室にまで選んでくださったのに、帰るなんて選択肢……ご法度に決まっていた、のに











北斗「もしかして、パラレルワールドのこと?」










北斗様から飛び出したその言葉は、意外なものだった













「え、ご存知だったんですか…?」



北斗「ごめんね。本当は目黒から連絡来てて先に知ってた。大我は隠そうとしていたみたいだけど、」









そう言って伏し目がちに苦笑する


知っていたのに……北斗様は、私のことを責めようとしないんだ


何だか申し訳ない気持ちになってしまい、涙が零れた
それを見て、優しく私の背中に手を回してさすって下さる北斗様





















北斗「一時的に戻るだけだろ?またこっちに来てくれるよな?」

「………はい……、きっと、」


北斗「良かった、けどとりあえず樹だけは何も知らないから説明しておこうか、笑」














その後、北斗様に呼び出された樹さんは凄く驚いていて



その驚き方が何だか面白くて、少し心が軽くなったし
樹さんはいつの間にか髪色がピンク色になっていてちょっと怖かった






.

・・→←『最愛の君へ願う』



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (1106 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
1592人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

つむぎ(プロフ) - 全部一気に読みましたが、(名前を伏せて)本に出来そう!って思うくらい面白かったです! (2021年1月11日 22時) (レス) id: 24a1a39c35 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 一気に読ませていただきました!面白かったです。 (2020年6月14日 0時) (レス) id: 87b41f44b5 (このIDを非表示/違反報告)
菜月(プロフ) - とても面白かったです!最後までずっと、楽しませて頂きましたいただきました!ありがとうございました!! (2020年4月8日 8時) (レス) id: 57a5053d23 (このIDを非表示/違反報告)
ユーナ(プロフ) - 完結おめでとうございます。ずっと楽しんで読んでいたので少し悲しいです。ストーリーの最後の展開が最高でした! (2020年4月7日 18時) (レス) id: 220040772f (このIDを非表示/違反報告)
ナミヲの家のあろさうるす - 完結おめでとうございます!ひたすら裏のお話は少し苦手だったので、飛ばし飛ばし読んでいたのですが、やっぱりお話がとても面白いです!ストーリーが毎回神がかってます!これからも頑張ってくださいね〜 (2020年4月6日 17時) (レス) id: 2e27670cb5 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:FON | 作成日時:2020年3月18日 14時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。