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九世「それに、あいつAとお別れをしないで逝ってしまっただろ。だから、お前の子は今も順調に生きている。
そしてあの子にも守りたいものができた。だから、安心しろと伝えてあげたいんだ。
お前には親からの愛情が無い。だから、私からお前に最大の愛情を注がせてくれ。
だからA、受け入れてくれ」
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
A「最後に言い残したことはある」
九世「そうだな。じゃあ、3つほど。1つは妻に、色々と面倒をかけて済まなかった。これからも体を大切にしてくれと。もう1つは劉に、これからは母さんを支えながら、好きに生きなさいと。
そして最後はA、お前にだ」
A「わたしに、？」
九世「お前と初めて会ったのは、2歳の頃だったな。あの時から比べるとすごい美人さんになったな。何1つ父親らしいことはできなかったが、これからも、元気でな。A」
A「っ、……訓練で苦しんでいた時に、励ましてくれてありがとう。…なんとなく、これが愛情なんだなって思えた。
ありがとう、おとうさん」
九世「っ、あぁ、こちらこそな、」
A「じゃあね、九世おじさん」
ﾊﾞﾝｯ
九龍グループ総裁、九世龍心は拳銃で心臓を撃ち抜かれこの世を去った
梨「…あなた」
A「九世龍心本人の殺害の依頼を遂行。第人の九世梨花子さん、依頼主九世龍心、依頼内容九世龍心本人の殺害に間違いは無いですね？」
梨「っ、はい」
A「そしてこの方は九世龍心さん本人で間違いないですね」
梨「はい」
梨「ありがとうございました」
A「これは依頼とは関係ないですが、九世龍心の妻九世梨花子様、息子の劉龍人様に遺言がございます」
梨「え、」
A「まずは、梨花子様。"色々と面倒をかけて済まなかった。これからも体を大切にしてくれ"と。
そして龍人様。"これからは母さんを支えながら、好きに生きなさい"と。
遺言は以上です。では、」
Aが部屋から出ていった後、梨花子はその場に座り込み、静かに涙を流していた
A「…何か用？」
劉「なぜ、俺を殺さない」
A「なぜ殺す必要があるの」
劉「このことを俺が世に言い放ったらどうする」
A「あなたはそんなことしないでしょ。多分そうしたらどうなるか、あなたが一番良く分かっているんじゃない？」
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作者名：サラ | 作成日時：2022年11月26日 7時
