一ノ瀬 結優 ページ28
スキン「名前は、
ノボル「!享年ってことはもう、」
スキン「あぁ、5年前に亡くなった」
チハル「えっ、」
スキン「結優って字は、結ぶに優しいと書くんだが、名前の通りに優しく、穏やかな雰囲気を放っていた。誰にでも優しくて、性格はAにそっくりで、少し塩だが根は優しい。
Aと結優も二人ともmaliciousの幹部だったが、主な活動はBLAZEだった。そしてBLAZEのリーダーは結優だった」
スキン「あの時はBLAZEで動いていたときだった。何の前触れもなく、maliciousが襲撃された。当然mliciousの幹部である2人はすぐに駆けつけた。
俺たちはBLAZEでの任務を終えてから向かった。
その相手はものすごく強かったんだ。本気で裏社会を支配しようとしていた。幹部たちも、俺たちも、結優も重症。あのAも瀕死だった。
当時でも、mliciousの幹部たちそしてボス達よりもAが一番強かったことが知られていてな、そのために、Aを殺せば、裏社会を支配できるのは確実。
だから、そいつらは、瀕死の状態のAに一斉攻撃を仕掛けてきたんだ。
それを俺たちがなんとか阻止していたんだが、俺たちの静止を振り切って1人がナイフを持ってAのもとに走っていってしまったんだ。
その時のAはナイフ一本でも、危うい状態だったんだ。Aが死ぬ、そう思った瞬間に、俺の横を勢いよく飛び出していった奴が居た。
それが、結優だった。間一髪でAに向けられたナイフを弾いてそいつを投げ飛ばしたんだが、弾いたナイフをその仲間が拾って、それが、Aを庇った結優に刺さってしまったんだ。
ナイフは結優の肝臓を貫通していて、刺されたときにはもう残された時間は5分となかった。
そして結優はAに一言告げて、亡くなった」
ノボル「…その一言って、」
スキン「…"Aと、結婚したかったな"」
チハル「えっ、結婚、!?」
スキン「あぁ、実はな、Aと結優は恋人同士だったんだ」
村山「恋人…」
スキン「これ以上無いくらいに理想な恋人同士だったよ。お互いに必要としていて、愛し合っていた。本当に、俺たちはそんな2人を、いや、幸せそうなAを見ているのがとても好きだった。
昔から自由なんて無い、ずっと寂しく苦しい思いをしてきたAが、大切に思う人ができて、俺たちはとても嬉しかったんだ」
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作者名:サラ | 作成日時:2022年11月26日 7時