吸血姫。 ページ9
前回のあらすじ
吸血鬼だとバレた。by.フラン
ｻﾞｧｻﾞｧ
波の音。
ﾆｬｰﾆｬｰ
ウミネコの鳴き声。
そして…
ﾁｷｼｬﾝﾁｷｼｬﾝ
ラジカセの音。
そんな音が聞こえる中、私は…
『うわぁ…！』
「どうした？」
『凄いわ！』
『これはなんて言う名前なの？』
「これは船だ。海の上を渡れる乗り物だ」
『＜フネ＞…！とてもいい名前なのね！海も初めて見た！』
『凄いわ！どういう原理で動いているのかしら！とても不思議！気になるわ！』
ﾁｷｼｬﾝﾁｷｼｬﾝ♪
『…この音はなぁに？』
「…多分ナランチャが持ってるラジカセの音だな」
『ラジカセ…？って何かしら…』
「音楽を聴ける機械のことだ」
『すごいのね！』
『でもうるさいわね…』
「そうだな...」
「おいナランチャ……」
とミスタが声を掛けるが、ナランチャの耳には届いていない。
「おいナランチャ……おい……」
ｼｬｶｼｬｶｼｬｶｼｬｶｼｬｶｼｬｶ
ﾁｷｼｬﾝﾁｷｼｬﾝｼｬｶｼｬｶ
「あ？」
「あ〜〜〜何だその…」
「あれだよ……」
「お前さぁ〜〜〜、確か飲み物持ってたよな〜」
「一本売ってくんない？」
「え？」
「売ってくれってさー、そう言っていつもカネ払わないじゃないかよ」
「いいじゃねーか一本くれ！早くホレッ！くれ！」
「しょうがねーな…コーラ？スプライト？」
「コーラ」
「ホイよ！」
「あ…いや、やっぱりだな…」
「スプライトに変えるわ…透明だからよ」
「？」
「スプライトね…」
「ホイ！」
「ちょっとこの本持っててくれ」
ﾌﾟｼｭｰ
缶を開ける音がする。
「ありがと、いや、ありがと……」
ｽｯ
ミスタがラジカセにジュースを流す。
ｼﾞｮﾎﾞｼﾞｮﾎﾞｼﾞｮﾎﾞ
ﾁｷｼｬﾝﾁｷｼｬﾝ
そう音楽が聞こえる中。
ﾊﾞﾁｯ
と音がした。
「！」
「あれーッ！」
「おかしいな止まったぞッ！」
「どうして止まったんだ!?買ったばかりなのによ〜ッ！」
「ちきしょー！こんなの売りつけやがって！」
「あの電気屋タダじゃおかねーッ！」
『…あれはちょっと…』
「やりすぎというか…」
今ミスタがジュースをラジカセに流したのを言ったらダメだろうな。
そう思ったフランは、ただ静かにその光景を見守るだけだった。
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
これは原作のセリフをそのまま書いています。
もし不快に感じたとしたら見ないで下さい。
別に原作を馬鹿にしている訳では無いです。
まじで。
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キラー(プロフ) - ボカロloveさん» その気持ち、分かります。悪魔じゃなくて天使ですよね。 (2018年12月25日 1時) (
レス) id: a2a2765c7c (このIDを非表示/違反報告)
ボカロlove - フランちゃんは天使の生まれ変わりだと思う(迫真) (2018年12月25日 1時) (レス) id: 7bbf4cefd6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：キラー | 作成日時：2018年11月18日 0時
