検索窓
今日:2 hit、昨日:2 hit、合計:69,159 hit

どうか 毛頭 ページ49

それは急だった





目覚めて直ぐにミカサから告げられ

今はシーナへと続く扉をくぐったばかり





杖がなくとも歩行は可能だが

あった方が良い

足の調子はそんな感じ





馬車が止まり

お代を払い

久しぶりにこの地を踏んだ





ミカサから告げられたのはひとつ









お洒落して来い





たったこれだけ





ここへ来た理由

アニを捕らえるというのは分かるけど

お洒落する意味が分からない

貴族の相手をする訳でもないだろうし





髪はハーフアップを薄い水色のリボンで括り

化粧もした

服だって上品な白いワンピースを着ている

怪我を隠すのにレース付きの白い手袋

色があるのは唇とリボンのみ





これでご満足いただけなかったら

そいつはセンスがない





暫く歩くと



















アニが居た









誰かと話している様だったが

地下室へと続く階段にいる為か

姿は見えない





作戦の途中かもしれない

…何も言われずにここに放り込まれたのだ









『アニ』





何をしても良いだろう





こちらを見たアニは驚きながらも

少し笑った





「随分とめかしこんでどうしたんだい」

『団長様のご命令』

「大変そうだね」





なんの違和感もなく会話出来ることに喜びを覚え

アニに近付いた





「止めた方がいい死ぬよ」

『アニと一緒に死ねるなら良いかもね』





ひとつ笑う









『アニが私を殺すなら私もアニを殺すよ』





少しの振動、温かさ





「それが出来ないのは知ってるでしょ」

『まぁね』





アニが抱き着いてきたからだ

視線を強く感じる方を見れば

アルミンが怖い顔でこちらを見ていた





本来なら私もそんな顔でアニを見るのだろうけど

それはしないというか出来ない





『殺される気は』

「ないね」

『捕まる気も?』

「毛頭ないよ」

『このままじゃ私牢獄行きなんだけど』

「だろうね」





温かさは消え

綺麗な水色が私を見ていた





「どうせ周りに居るんだろう」





何かを決めたような顔をしている









「この子は私の仲間でもなんでもない」





驚いた





「この子を金輪際疑わないと誓うなら」





だってこの状況下で



















「情報を少し渡す」









私を庇うなんて

どうか 歩き→←どうか 罪悪感



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 7.0/10 (55 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
68人がお気に入り
設定タグ:進撃の巨人 , リヴァイ , 恋愛
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

堕落生(プロフ) - みずたまなっちゃんさん» 嬉しい言葉をありがとうございます。更新頑張りたいと思います! (2020年3月19日 11時) (レス) id: be1f967fd2 (このIDを非表示/違反報告)
みずたまなっちゃん(プロフ) - このお話とっても素敵ですきです。続きも楽しみにしてます応援してます! (2020年3月19日 1時) (レス) id: 4a985c6981 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:堕落生 | 作成日時:2020年3月4日 18時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。