どうか【進撃の巨人】 (ページ47)

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どうか真っ暗ページ47

きっと

団長命令だ

申し訳なさそうな笑みは

それも含まれているのだろう

食器を片付けてくれたペトラさんと

会話をしながら廊下を歩く

『流石に昨日の今日なので部屋でじっとしてます』

「うん、その方がいいよ」

その場で別れ

一旦部屋に入るも人は居なかった

皆、何かしらの命令を受けていないのかな

暫くして人の気配は消える

今日はもう良いと判断したのだろう

もしかしたら交代かもしれない

休日なのにこれじゃ全然休めない

ひとつ思い立ち

音を立てないように部屋を出て

ゆっくりと階段を登って行った

誰もとすれ違わずにとある部屋に辿り着き

扉を開ける

昨日も座ったソファに腰かけ

ため息をついた

ナナバさんは誰でも使っていいと言っていたのだから

別に良いだろう

ここ以外に休める場なんて知らないし

ペトラさんが監視ならリヴァイ班は確定として

ナナバさんも監視とかではなければ良いけど

流石に同期に監視はさせない…といいな

このソファに初めて背を預け

髪をかきあげ後ろに流す

これがしばらく続くと考えたら

少しきついかもしれない

目を閉じ

こめかみに入っている力を指で緩めた

右手が痛い、左足も痛い

痛くてどうにかなりそうだ

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やってしまった

目を開けたら真っ暗で何も見えない

痛いと思いながら全力で寝てしまった

杖を使いながら手探りで扉まで移動し

なるべく音を立てないように

ゆっくりと移動する

何とか自室まで辿り着くも

起こしてしまったらどうしようかと扉を開けるが

誰もいなかった

私も怪我さえしていなければ

ここに居ない同期と命令にしたがっていたのだろうか

風呂に入ろうとし

ふと違和感があった

髪が結われていたのだ

鏡で確認すれば薄い水色のリボンで

器用に結われている

ハンジさんだろうか…

以前にリボンを贈ると話していたし

あぁ、でも

寝ている姿は何人に見られたのだろう