どうか 【進撃の巨人】

どうか 寝過ぎた ページ46

あー…









寝過ぎた





バキバキと体を鳴らしながら起き上がり

同期のいない部屋を見渡す





昨日は騒がしく

風呂の際にはクリスタを筆頭に私の髪を洗い始め

長いと面白がっていた

ユミルには胸とか触られたけど





アルミンが何処から持ってきたのか知らないが

洒落た杖を有難く使い

支度を済ませ部屋を出る





お腹も空いたが今はとりあえず水が欲しい

懐中時計は確認してないけれど

太陽の位置からして昼時だろうか





食堂へと足を進めれば

休日にしては人が多かった

壁外調査の翌日は大体の人は家族の元へと行くのに









「A、無理をしてはいけない」





責任を感じているらしく

私はエレンかと言いたい程に

ミカサに世話を焼かれていた





『思ったより歩けるし少しくらい動かさないと

お腹空いたからちょうど良いと思って』





ミカサは昼食を持ってきてくれ

団長に呼ばれているからと少し行きずらそうに

それでも渋々食堂を去って行った





結えなかった髪が前に来るのを

かきあげながらゆっくりと食べていたら

前に席に誰かが座った





この人は確か









『ペトラさん』





リヴァイ班の１人だった





「昨日はありがとう…ごめんなさいね

新兵にそんな怪我させてしまって」





申し訳なさそうに微笑むペトラさんは

美人だが可愛らしさも含まれていて

男性に人気のありそうな人だと思った





『ペトラさんに気にかけてもらえるなら

怪我した甲斐があります』





おどけたように言えば

驚きながらも笑ってくれる





申し訳ないな



















私の監視なんてさせて

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