検索窓
今日:1 hit、昨日:2 hit、合計:69,158 hit

どうか わざと ページ44

そんな





彼女の笑みに魅入られ

暫く誰も動かずにいると





彼女はその笑みのまま可愛らしく首を傾げ

何人かはこれは駄目だと視線をそらした





「そうか…貴重な情報提供をありがとう

また君に尋ねることがあるかもしれない

だが、今は身体を休めるように」






敬礼を施し

ひとまず解散となった

団長を筆頭に殆どの者は部屋から出ていったが

一部残っている





「何あれわざと?」

『まさか、わざとですよ』





隣へと座るのナナバさんに

笑いながら軽く叩かれた





「もぉー、吃驚したよ

エルヴィンに気でもあるのかと思ってたのに」





団長に?





『貴族には好まれそうな顔立ちですが

私は好きじゃないです』





げらげらと下品にハンジさんは笑い

今のはもしかして悪口だったかなと思っていれば









「お前のお陰で

グンタとエルドが助かったらしいな…礼を言う」





あぁ、だからここに残っていたのか

部下思いなのはハンジさんから聞いていたけれど

本当の様で





『いえ、ご無事で何よりです』





また頬が緩む





そろそろあいつらに会わないと思い

片付けをしていると

ハンジさんの頬に目がいき

それに気づくと





「あ、これ?

誤射った罠が掠ってね」





少し深めのようで

跡が残りそうだった





足に塗った薬を取り出し

その頬に塗ってガーゼで覆う





「…ありがとう、高そうな薬だ」

「貴族様だもんな」

「え、そうなの?」





意外そうな目をナナバさんに向けられる

確かに内地での暮らしは貴族の様だったが

決して貴族ではない





ちょうど良いと思い









『本当は地下街出身です』









そう告げた

どうか 利用価値→←どうか 錯覚



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 7.0/10 (55 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
68人がお気に入り
設定タグ:進撃の巨人 , リヴァイ , 恋愛
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

堕落生(プロフ) - みずたまなっちゃんさん» 嬉しい言葉をありがとうございます。更新頑張りたいと思います! (2020年3月19日 11時) (レス) id: be1f967fd2 (このIDを非表示/違反報告)
みずたまなっちゃん(プロフ) - このお話とっても素敵ですきです。続きも楽しみにしてます応援してます! (2020年3月19日 1時) (レス) id: 4a985c6981 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:堕落生 | 作成日時:2020年3月4日 18時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。