どうか 会える ページ17
ほんと
余計な事なんて言わなければ良かった
隣のユミルも楽しそうにニヤリと笑っているし
「へぇそりゃ初耳だ!
まさかAの歌がそんなに上手いなんてなぁ!」
ユミルの大声は馬鹿みたいに響き
皆の視線は私へと流れる
「Aの歌は…とても上手」
拍車をかけるようにミカサが発言すると
10名に群がっていた人達は
一気に私へと方向転換する
逃げようとするがユミルとエレンに拘束された
「お前今までそんなこと言ってねぇじゃん!」
『自分から言わないよ』
「私!Aの歌聞きたいです」
『嫌だ』
「そこをなんとか…!」
助けを求めてアニを見るも
片眉を上げるだけで
これは助けてくれないなと確信した
「良いじゃないか、最後くらい」
皆の兄貴的存在のライナーが
エレンとユミルの拘束を取りながら言う
確かに今夜は訓練兵として最後の夜
だからといってリスクを侵してまでする事じゃない
「私からもお願いA」
クリスタから続き
殆どの者がお願いを口を揃え
中には土下座までしている人もいた
長い溜息をつき
『分かったから…もうやめて』
折れることにした
歓声の後は一気に静かになり
やりずらい雰囲気のなか私はその場に立つ
『鳥籠なんて__もういらないの』
あと少し
『_私は自由に羽ばたく』
あと少しで
『でも_忘れないわ』
あの人に
『ここで__過ごした_日々を』
リヴァイさんに
『ここに_閉まっておくの』
会える
『__ここを開ける時は_また会う時』
あぁ、早く
『それまでの__さよなら』
貴方に会いたい
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堕落生(プロフ) - みずたまなっちゃんさん» 嬉しい言葉をありがとうございます。更新頑張りたいと思います! (2020年3月19日 11時) (レス) id: be1f967fd2 (このIDを非表示/違反報告)
みずたまなっちゃん(プロフ) - このお話とっても素敵ですきです。続きも楽しみにしてます応援してます! (2020年3月19日 1時) (レス) id: 4a985c6981 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:堕落生 | 作成日時:2020年3月4日 18時