夜兎族の少年は戦闘を望まない (ページ2)

今日:1 hit、昨日:0 hit、合計:45,159 hit

第一訓ページ2

『侍の国』

この国がそう呼ばれたのは今は昔の話

かつて侍たちが仰ぎ夢を馳せた青い空には異郷の船が飛び交い

かつて侍たちが肩で風を切り歩いた街には今は異人がふんぞり返り歩く

それがこの世界

それがこの街

江戸である……

土方十四郎/沖田総悟「近藤さんっっっ！！！」

山崎退「局長オオオ！！！」

志村新八/志村妙「銀さんっっっ！！！」

神楽「銀ちゃんっっっ！！！」

江戸の治安を守る特殊警察「真選組」の副長・土方十四郎さん、一番隊隊長・沖田総悟さん、監察方(密偵)・山崎退さん

そして「万事屋銀ちゃん｣で働く少年の志村新八さん、宇宙最強の戦闘種族とも言われる夜兎族の少女の神楽、新八さんの姉でスナック『すまいる』のキャバクラ嬢として働いている志村妙さんが青ざめて急いで走るいる理由は……

遠くの方でかぶき町でなんでも屋「万事屋銀ちゃんを営む侍であり、かつては「白夜叉」の二つ名で恐れられた攘夷志士だった坂田銀時さんと「真選組」の局長・近藤勲さんの背後には沢山の攘夷志士が手に刀を持って斬り掛かろうとしていた。

坂田銀時/近藤勲「……」

急な展開で犬夜叉と恐れられている銀さんも真選組・局長の近藤さんも戸惑い固まっている。

攘夷志士「くくくっ！！斬った！！」

攘夷志士が斬り掛かろうとしたその時……、屋根から一つの影が落ちて来てそのまま手に持っている白い傘で一気に攘夷志士達の刀を折り飛ばした。

攘夷志士「グアアアアッ！！！」

土方/沖田/山崎/新八＊神楽/お妙「！？」

銀さん/近藤「！！」

それを見ていた土方さん達や攘夷志士に命を狙われていた銀さん、近藤さんもかなり驚いた。

驚くのも無理はない。

それは二人を背にして護ったのは宇宙最強最悪の傭兵部族、戦闘民族の夜兎族の天人の美形少年が人間を助けたからだ。

『……お兄さん達、お怪我はありませんか？』

銀さん「あ……ああ。あんたは？」

『話は後です。少し後ろに下がってて下さい』

近藤「ああ。分かった」

周りが驚く中、Aは平然とし白い銃が仕込まれ弾丸さえも防ぐ頑丈な日傘を攘夷志士の前に構える。

攘夷志士「ひ……っ。夜兎族……っ」

攘夷志士「俺達が適うわけ無いだろ……！」

攘夷志士「命だけは……」

『動かないでくれますか？動いたら撃ちますから』

攘夷志士「あ……はひ！！！」